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128-Draco side※微Rカモデス… ページ30





『えっ、ちょっと!!』

ドラ「…」

腕の中でジタバタするAなんてお構い無しに
僕は歩みを進めた

大きな声を出したから騒ぎが聞こえたのだろう
周りの客たちがザワザワとし、視線が僕とAに集まる

『ちょっと恥ずかしいんだけど…』

顔を赤くして僕の服をギュッと握りAがそう呟く

ドラ「ッ…もう少し我慢してくれ」

Aを抱き上げる腕に力を入れ
赤面する彼女を誰にも見せぬよう足早に会場を後にした





自室に着き僕はそのままベッドに腰かける
そしてAを抱きしめる力を強めた

またAを傷つけてしまった
その上勢いに任せて僕らの関係のことも…
後悔で胸が締め付けられる

『ドラコ。苦しいわ』

ドラ「…ぁ、悪い」

その一言で我に返った

彼女をゆっくりとベッドに下ろし
額 頬 そして唇にそっとキスを落とす

ドラ「ごめん。僕のせいでまたAが嫌な思いを…」

泣きそうな顔を見られたくなくて
Aの首元に顔を埋めた

『ふふ、くすぐったい』

Aは優しく笑うと、まるで赤子をあやす様に
僕の背中と頭を撫でた

ドラ「…怒ってないのか?」

『怒る?どうして?』

そう言い僕の頬にキスをした

ドラ「A」

『何?…んっ…』

そんなAのことが愛おしく
全て僕のものにしたい衝動に駆られ
荒々しく彼女の唇にかぶりつく

ドラ「はぁっ、んっ…」

『ドラっ…んぅ…ん、』

酸素を取り入れようと開いた口に舌を滑り込ませる

今までしてきたキスとは違う
Aともっと深く繋がれるキス

彼女は口腔内に入ってきた異物に驚いた様子だったが
僕が舌を絡めるとそれに追いつこうと
懸命に舌を動かしていた

僕もどこかの本で読んだくらいの知識しかないため
それを彼女に悟られないようにすることに必死だった


ドラ「はっ…ん…A…」

唇を離すとツーと銀の糸が僕たちを繋いだ

『はぁ…ドラコ…』

頬を赤く染め肩を上下させるA

そのまま押し倒したくなる気持ちを
僅かに残った理性で何とか抑えた

ドラ「大丈夫か?」

薄ら涙を浮かべた彼女はコクコクと頷く

このまま先に進めるか否かを迷っていると
Aは眠たそうに欠伸をした

ドラ「…少し眠るか?お茶会まで時間はある」

『うん…』

そう答えるとすぐに寝息が聞こえ始めた

ドラ「はぁ…僕の気も知らないで」

心地よさそうに眠る彼女の髪を梳くいながら
そう呟くドラコの声だけが部屋に響いた

︎︎

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婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時

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