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クリスマス休暇になり、私は最早恒例となった
マルフォイ家のパーティに出席するため準備をしていた
ジェイ「Aお嬢様、お召し物はどれになさいますか」
『んーそうね…じゃあ青の生地に金の刺繍がしているものにして』
ジェイ「承知いたしました」
ジェイは慣れた手つきでドレスを着せて
髪の毛のセットやアクセサリー選びなどを
次々とこなしていく
幼いころからこの時間はジェイとおしゃべりをするのが
楽しくて大好きだったが、今日はそれどころではなかった
ハグリッドのこともあったが
それよりもドラコと約束した
"付き合っていることを言う日"だからだ
ドラコ曰く、お父様とお母様の招待状に
彼からパーティの後にお茶をしないかという誘いの
一文を書いたらしいんだけど…
本当に上手くいくのかしら?
これで認めて貰えなかったらどうしよう…
別れろって言われたら?
そもそも付き合ってから1年も経ってるのに
今さら報告っておかしいって思われないかしら?
1度心配しはじめたら次から次へと不安が湧き出てくる
ジェイ「……様…Aお嬢様!!」
『え…あっごめんなさい。呼んだ?』
ジェイ「はい何度も。お支度が終わりましたよ。旦那様がお待ちです。行きますよ」
ウキウキなジェイに背中を押されて
お父様たちが待っている1階に向かった
✡
『お父様、お母様、お待たせいたしました』
テオ「A待っていたよ。うん、とても綺麗だ」
ジェ「さすがジェイね!ありがとう」
ジェイ「身に余るお言葉でございます。楽しんでいらしてください」
テオ「あぁ。では行くとするか」
ジェ「えぇそうね」
『待ってくださいお父様!』
ドアに手をかけた父の腕を引く
『その…ハグリッドのことが気がかりで…』
私がそう言うとお父様は驚いたように目を丸くしたが
突然ガハハと大きな口を開けて笑いだした
テオ「そうだ、言い忘れていたよ。年明けに尋問をすることになった。ルシウスも来ると言っていたぞ」
『尋問…ですか?』
テオ「そうだ。なぁに大したことはないよ。これ以上心配はいらない」
そう言うとお父様はギュッと私を抱きしめた
『でも…彼は悪くなi テオ「この話はもう終わりだ」
『お父様!』
テオ「終わりと言っただろ!」
『…ッ』
初めて見る声を荒あげるお父様の姿に思わず口を紡ぐ
テオ「お願いだ。パパを困らせないでくれ」
『…はいお父様。ごめんなさい』
そう呟くお父様を見て私は何も言い返せなかった
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婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時