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早朝
いつもより早く目が覚めたAは
両親から送られてきた手紙を見て絶望していた
あれからハグリッドとバックビークに非はないこと
悪いのは私が自分の力を過信しすぎたことを
何度もお父様に説明したのだが、返ってくる返事は
"怪我してもなお相手を思うなんて優しい娘だ"
"安心しろ私が何とかする。お前は心配いらない"
と聞く耳を持ってくれない
お母様なら話を聞いてくれると思ったのだが
"あなたを心配してるのよ。テオを信じてあげて"
と予想外の答えが返ってきた
『はぁ…娘の言うことは信じないのに』
ハマ「Aまたため息ついてる。…もしかしてハグリッドのこと?」
『ごめんなさい起こしちゃった?』
寝ていると思っていた親友に声をかけられ
慌てて机の上の手紙を片付ける
ハマ「違うわ外を見て。もう起きる時間よ」
手紙に集中しすぎていたのか
いつの間にか日が昇り、外は明るくなっていた
『いけない!支度しないと』
今日はクリスマス休暇前のホグズミード行きの日だ
慌ててドレッサーの前に座り髪を梳かす
ハマ「ねぇA」
隣のドレッサーに座り
ハーマイオニーが話しかけてきた
『んー?』
ハマ「その…ハグリッドのことであまり思い詰めない方がいいわ」
『…どうしてそんなこと言うの?』
ハマ「Aがハグリッドを助けたい気持ちはわかるし、もし出来ることなら裁判なんてしてほしくない。でもね…私たち子供が出来ることは限界があるの」
『わかってるわ!ただ私は…』
そう、彼女の言う通り無謀なことはわかってる
でもこの件を止められる可能性を
限りなく持っているのは私しかいない
それに私のお父様の決定でもしハグリッドが
ホグワーツを去ることになったら
ハリーたちにどんな顔をしていいのかわからないもの
『これは私の使命なの』
ハマ「A!」
『ハーマイオニー、わがままでごめんなさい。あなたには迷惑はかけないから』
ハマ「でもこれは、あなただけじゃどうにも出来ないわ」
『大丈夫。だって相手はお父様よ?もう少し言い続ければきっと折れてくれるわ』
私がそう言うと彼女は、はぁ…とため息をついて
ハマ「相変わらず…こういう時だけ頑固なんだから。でも約束して。無茶はしないこと、いい?」
『えぇもちろんよ。私ハリーじゃないもの』
ハマ「ちょっと何それ!ハリーに言いつけてやるわ」
『えっ!だめ!ハーマイオニー待って!』
談話室へ向かう彼女を慌てて追いかけた
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婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時