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天気は私たちの心を表したかのように荒れていた

厚い雲に覆われ、まるで空が泣いているかのように
冷たい雨が絶えずクィディッチ競技場に降り注ぐ

こんな悪天候でもクィディッチの試合は
延期にならず予定通り行われるらしい

ロン「たださえ危険なスポーツなのにこんな天気で試合したら、今日こそ死人が出るぞ」

ジニ「ちょっとロン。不吉なこと言わないでよ」

『そうよ。笑えないわ』

でも確かにロンの言う通りだわ、と心の中で付け足した

ハマ「寒いわね…早く始まらないかしら」

『フーチ先生が来たわ。きっとそろそろよ』




リー《クァッフルが放たれ試合開始です!》

そんな重苦しい空気の中に光が差し込むような
明るく陽気なリーの声が会場中に響き渡る

その声を合図に選手たちが箒を飛ばすと
待ってましたと言わんばかりに
競技場は更に大きな歓声に包まれた


ハマ「ハリー!」

『フレッド!ジョージ!』

ジニ「がんばって!」

ロン「行け!!グリフィンドール!!」

落ち込んでた気持ちも試合が始まれば
幾分マシになった気がする

『それにしてもすごい雨ね…。視界が悪いのにスニッチは見つけられるのかしら』

ハマ「確かによく見えないわ。選手もお互いの位置がわからなそうよね」

『えぇ。衝突事故が起きないか心配よ』

ロン「でも、対戦相手がハッフルパフでよかったよ。スリザリン相手なら天気を理由に何をしてくるかわからないし」

ジニ「負けても"天気のせいだ"って認めなそうだしね」

『そんな事言うかしら?』

ハマ「さぁ?…あっ!危ない」

突然声を上げたハーマイオニーが指を指す方を見ると
雷が箒に直撃して炎を上げながら落下していく選手がいた

そんなことが立て続けに起こり
試合開始は盛り上がっていたものの
今は生徒や先生などその場にいる者全員が
不安げに空を見上げている


シリウス・ブラックの脱獄
吸魂鬼に守られるホグワーツ
予期せぬ私の怪我
ハグリッドの裁判


新学期なってからひっきりなしに起こる嫌な出来事
もちろんいいニュースがなかった訳では無いが
どうしても悪いことの方が印象に残りやすい

『どうかこの試合は何事もなく無事に終わって…』

グリフィンドールが勝って欲しいという試合への期待と
また何か起こるのではという不安に板挟みされながら
今はただ彼らの無事を祈ることしか出来ない


__しかしその願いはいとも簡単に崩れ去ることになる

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婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時

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