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『ハーマイオニーただいま』
ハマ「A遅かったじゃない。マルフォイ?」
『違うわ!もう…』
ハマ「じゃあ何?セドリックっていう先輩?」
自室に帰るとハーマイオニーの質問の嵐…
少し遅くなっただけでこんなに心配するなんて…
まるでお母様みたいね
『教室から出たところにワンちゃんがいたのよ』
ハマ「犬が?」
『えぇ。少し大きくて黒くて…とても痩せてたわ。ハーマイオニー、誰のペットかわかる?』
ハマ「黒い痩せた犬ね…」
ハーマイオニーは勉強していた手を止め
少しの間考えていたが
ハマ「見たことないわ」
と知らない様子だった
『そう…。確かにペットにしては痩せすぎていたの』
ハマ「A怪しわよそれ。マクゴナガル先生に伝えた方がいいんじゃない?」
『平気よ悪いコじゃなさそうだったわ』
ハマ「まさかあなた…撫でたりしたの?!」
『お昼の残りを少しあげただけよ…あー、少し顔は舐められたけど』
ハマ「ダメよ!犬に優しくすることは否定しないけど、それきっと野良犬よ!ばい菌がついてるかもしれないじゃない」
早くお風呂に行きなさいとタオルと着替えを渡される
『大丈夫よ!毛並みは少しボサボサだったけど汚くはなかったわ。ほらローブも汚れてない』
くるりと一周まわってみせたが
彼女の意見は変わることなく…
ハマ「ほら脱ぎなさい!!早く!」
終いには私のローブに手をかけてきた
『えっ、脱がせる気?』
ハマ「えぇ。誰かさんが脱がないみたいだから」
『わかったわかった脱ぐから…』
顔を赤くして大人しくローブを脱ぐ姿を見て
Aお嬢様は本当に純粋ね、とハーマイオニーが笑った
そんなことをしているとコンコンと窓が叩かれる
ハマ「フクロウだわ」
彼女が窓を開けるとフクロウが1羽入ってきた
『まぁ、お父様の…』
お父様のフクロウは私が手紙を受け取ると自ら窓辺へ行き
夕焼けの空へと飛び立ってしまった
ハマ「返事を書く前に行ってしまったわ」
『えぇ…』
お父様から手紙が来るなんて珍しい
なんだか胸騒ぎがする
恐る恐る蝋封をとり封筒を開け、手紙に目を通す
『……ッ!!』
質のいい便箋にはもったいないほどの短い内容だったが
その数行を読んだだけでAは全身の血の気が引いた
ハマ「A…大丈夫?なんて書いてあったの?」
『ハグリッドが裁判にかけれるかも…私のせいで』
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婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時