120 ページ22
︎
その日の授業を終え、談話室へと向かう
ロン「でもさ、よりによって代わりがスネイプなんて…」
ついてないよ、とロンが口を尖らせる
ハリ「A本当にスネイプから聞いてないの?」
『えぇ。それに知っていたらあなた達に伝えてるもの』
ハマ「そうよハリー。隠すような事じゃないし、第一Aがそんなことするはずないじゃない」
ハリ「…だよねごめん」
ロン「きっとクィディッチのことで気が立ってるんだろ」
ハリ「うんそうかも」
そう、ロンの言う通り明日は
グリフィンドールとハッフルパフの試合の日だ
ハリーはもちろん選手として出るのだが
さっきの授業でセブにいろいろと嫌味を言われていた
『ハリーなら大丈夫よ!セドに負けないくらい良い選手なんだから』
ハリ「ありがとう」
そんなことを話しながら歩いていると
『待って…ない!』
さっきの教室に教科書を置いてきたことに気づいた
ロン「A、君って以外にヌケてるところあるんだね」
ハマ「人間なんだから当たり前よ。完璧な人なんていないわ」
ハリ「一緒に戻ろうか?」
『んーん1人で行ける。先に行ってて!』
私の忘れ物のためだけに3人を付き合わせるのは悪いわ
また後で!と手を振って来た道を引き返した
幸い教室にはまだ鍵がかかっておらず
無事に教科書を回収することができた
教室を出て帰ろうとすると…
黒いものが前を横切ってすぐ近くの草むらに消えた
『何かしら…』
危険な生物だったらどうしよう…と恐怖もあったが
好奇心に勝るものは無い
そっと近づき垣根をかき分けると
『…ワンちゃん?』
黒い犬が丸くなってガタガタと震えていた
よく見るととてもやせ細っている…
『大丈夫よ。あなたを傷つけたりしないわ』
ローブのポケットからお昼の残りのパウンドケーキを出す
『たまたま取っておいてよかった。少ししかないけどお食べなさい?』
初めは警戒した様子だったが
空腹には適わなかったのだろう
臭いを少し嗅ぐとすごい勢いで食べ始めた
『おいしい?』
「ワン!」
あっという間に食べ終わると
"もうないの?"というような瞳で私を見あげてくる
『それで最後よ。…私もう行かないと』
ワンちゃんは少し悲しそうだったが
私立ち上がろうとすると急に飛びついて顔を舐めた
『わかった!また来るから』
よほどパウンドケーキが気に入ったのね
近いうちに届けに来るわ、と新しい友達と約束した
378人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時