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『ドラコ!ドラコ!!見て見て!!』

ドラ「ちょ、A!落ち着けって」

初めて目にするホグズミード
その景色に興奮が止まらないAの耳に
ドラコの声は届いていないようだ

お構い無しに彼の手を引いてグングンと進んでいく

『ドラコ歩くの遅いよ』

ドラ「全く…転んでも知らないぞ」

呆れたように言うドラコ
その言葉と反対にAを見つめる彼の表情は
穏やかで優しい微笑みを彼女に向けていた


『あ、ハニーデュークス…』

止まらずに歩いていた足が急に止まる

ホグズミードに来たらハニーデュークスで
たくさんお菓子を買うのが夢だったんだけど…

ドラコ、甘いものあまり好きじゃないから
無理させちゃうよね…

ドラ「ここ入りたいのか?」

『あー…んーん。大丈夫!何となく目に入っただけ。有名だものココ』

パーティーのお菓子を買おうと思ってたけど
ドラコが苦手なものに付き合わせたくないわ

そう思い彼の手を引いて歩き出そうとすると

ドラ「どんな品があるか視察したい」

『…え?でもっ』

ドラ「いいから。ホグワーツの理事の息子として、何が人気か知っていても損ではないだろう」

なんて見え見えな嘘をついてお店のドアを開けるドラコ
それがあまりにも自然で…
驚きすぎて抵抗する間もなかった


ハニーデュークスに入ると
むわっと甘い香りに包まれる

『お菓子が沢山あるわ…夢のよう…』

ドラ「うっ…すごい…な」

やはり無理して入ったのだろう
この甘い香りに、ドラコは口元に手を当て顔を顰めていた

『ドラコ無理してるでしょ?やっぱり別のお店行きましょう?』

ドラ「いやいい。すぐ慣れる」

『そう…』

何度かそう声をかけたが頑なに拒む彼に折れ
お言葉に甘えて少し店内を散策することにした

ココナツキャンディー、砂糖羽根ペン、百味ビーンズ…
お菓子パーティーに何を買って帰ろうかな…
何となく棚を流し見する

『ハーマイオニーの好きなチョコは買うとして。ねぇドラコどれがいいかな?……ドラコ?』

呼びかけに反応がないので隣を見ると
さっきまでいたはずのドラコの姿がなかった

『外に出たのかしら…』

当たりを見渡しても姿がない
何となく後ろを振り返ると
少し離れたところで顔を青くしてもたれかかるドラコが

『ドラコ!』

ドラ「A、終わったか?」

笑顔でそう言うけど眉間にシワがよっている

『それどころじゃないわ!出るわよ』

彼の手を取ってお店の外へ連れ出した

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婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時

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