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114-Draco side ページ16





パン「ねぇドラコ、Aって見かけによらず抜けてるのね。魔法薬学なのに薬草学の教科書持ってきたのよ」

ドラ「…そうか」

パン「ちゃんと聞いてる?」

ドラ「あぁ」

パン「Aの話よ?普通もっと反応するじゃない」

ドラ「…あぁ」

パン「…何ケンカでもしたの?」

ドラ「そんなわけ!!…ないだろ

最近やたらとパーキンソンが
Aの話をするようになった

しかし僕はあの授業以来Aと話せていない
というか何となく自分から距離を置いている

今回は大事にならなかったが
もしあのままAが帰らぬ人になっていたら…

考えれば考えるほど恐ろしくなってくる

もちろんAとは別れたくないし別れる気もない
きちんと謝って僕が出来ることは何でもしたい

だけどまたAが傷ついたら?
もしそうなるなら、その前に自ら離れた方が…
なんて考えていたある日、その時は突然やってきた

パン「ドーラコっ!」

ドラ「おいパーキンソン。話の途中で…ってA?!」

『ドラ…コ』

僕が話している途中でどこかに行ったパーキンソンが
戻ってきたと思ったらそこには
僕が1番会いたくて1番会いたくなかった人が立っていた



2人きりになるとしばらくお互い無言だった
他のスリザリン生がAを見てざわつき始める
Aは居心地が悪いだろうと一緒に大広間の外へ出た



謝ろうと心に決めていたのに
いざその時が来るとなかなか正直なれなくて…

でもAが僕の瞳を覗き込んだ瞬間
衝動的に彼女を抱きしめていた

あれほど傷つけないために自ら遠ざけていたのに…
やっぱり僕はAなしでは生きていけないみたいだ

それから僕の気持ちを伝え
許してもらえないことを覚悟して彼女に謝罪した
泣きたいのはAのはずなのに
僕の目からは涙が溢れそうだった

ドラ「情けないよな、ごめん」

『そんな事ないわ。それにちゃんと反省しているじゃない』

ドラ「許してくれとは言わない。…僕のこと嫌いになったろ」

『こんなことで嫌いにならないわ。でも確かにこのことは許せない』

ドラ「ッ…ごめん」

『ホグズミード』

ドラ「え?」

『一緒にホグズミードに行ってくれたら…許してあげる』

嘘じゃないか?一瞬自分の耳を疑った

ドラ「そんなことでいいのか?」

『約束よ?』

ドラ「お安い御用さ」

Aがしたいことを全部叶えてやろう
彼女の頬にキスを落としながら
僕は自分の心に誓いを立てた

115→←113-Draco side



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婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時

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