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『パンジー待って!まだ心の準備がっ』
焦る私なんてお構い無しに
パンジーは背中をどんどん押して
あっという間にスリザリンのテーブルに
パン「ドーラコっ!」
ドラ「おいパーキンソン。話の途中で…ってA?!」
『ドラ…コ』
パン「愛しい愛しいお姫様のお届けよ。じゃあ私はこれで!アンタたち、行くわよ!」
『ちょっと!』
パンジーはクラッブとゴイルを引き連れて
端の方へ行ってしまった
ドラ「…」
『…』
スリザリンの中に1人だけグリフィンドールのローブ
目立つからかスリザリン生からの視線が痛い
ドラ「外で話そう…か」
気を利かせてくれたのかドラコが立ち上がる
2人で大広間を後にした
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ドラ「…久しぶりだな」
『そうね。私はあなたが来るのを待ってたけれど?』
ドラ「それは…その…ポッターが…」
バツが悪そうに言い訳をする
『わかってる。ハリーにまた何か言われたんでしょ。でもいつものあなたなら、お構い無しに来るじゃない?』
どうしたの?と彼の瞳を覗き込むが
目線をそらされてしまった
『…教えてドラコ?』
ドラ「それはっ」
そう言うと彼は私を自分の胸へ引き寄せた
『わっ!』
ドラ「す、すまない。腕痛かったか?」
『んーん…びっくりしただけよ』
ドラコは安心したように息をついた
ドラ「…怖かったんだ。僕のせいでAが傷つくのが」
私を抱きとめたままポツリポツリとドラコが話始める
ドラ「"お前のせいで傷つくAをもう見たくない"、ポッターにそう言われたんだ」
『ハリーに?』
ドラ「あぁ。何も言い返せなかった」
抱きしめる力が強くなる
ドラ「このままAが死んじゃったらって…怖かった」
『ドラコ…。大丈夫よ十分わかったから』
そっと彼から身体を離すと
その目にはうっすら涙が浮かんでいた
ドラ「情けないよな、ごめん」
『そんな事ないわ。それにちゃんと反省しているじゃない』
ドラ「許してくれとは言わない。…僕のこと嫌いになったろ」
『こんなことで嫌いにならないわ。でも確かにこのことは許せない』
ドラ「ッ…ごめん」
『ホグズミード』
ドラ「え?」
『一緒にホグズミードに行ってくれたら…許してあげる』
私がそう言うとドラコの顔が明るくなる
ドラ「そんなことでいいのか?」
『約束よ?』
ドラ「お安い御用さ」
頬にキスを落としながらドラコはそう呟いた
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婭兎(プロフ) - スコーピウスのほっぺさん» スコーピウスのほっぺ様、コメントありがとうございます。お名前とてもかわいくて…🤭♥楽しみにしていただけてうれしいです! (8月24日 15時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
スコーピウスのほっぺ(プロフ) - 一気読みしちゃいました!好みの作品すぎます...更新楽しみですー! (8月22日 22時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ウユさん» ウユ様、コメントありがとうございます!ゆっくりですが頑張って更新させていただきますね🤭 (7月2日 16時) (レス) id: 5eca00c6fb (このIDを非表示/違反報告)
ウユ(プロフ) - プライベートも更新も頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (7月2日 16時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年6月13日 4時