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ハマ「A!!!」
大広間に着くなり、駆け寄ってくるハーマイオニー
ハマ「本当にごめんなさい、呪文なんてかけて。怪我はない?体調は?この指何本に見える?」
『2本。大丈夫よ、ハーマイオニー。それよりあなた達の方が心配よ』
ハマ「私は平気よ。それにロンも」
そう言い向こうにいるロンに指を指す
ロンは目が合うと気まずそうに笑った
ハマ「でも…ハリーが…」
『ハリーがどうかしたの?』
"意識がないのよ…目を覚まさないの"
涙声で言うハーマイオニー
『大丈夫よ、大丈夫。きっとじきに目を覚ますわ』
身体を震わせながら涙する彼女を
抱きしめて、安心させるように背中をさすった
✡
私たちは医務室に通ってハリーが目覚めるのを待った
お菓子を持っていったり、手紙を書いたり
今日あったことを話したり…
それでもなかなか目を覚まさないハリーに
心配が増していく…
このまま目を覚まさなかったら…
1人になると良くないことばかり考えてしまう
やめなきゃ、と思っても制御は出来ない
『嫌よ…そんなの…』
両目からポタポタと水滴が垂れる
ドラ「また泣いているのか」
顔を上げるとドラコが立っていた
ドラ「今度はなんだ?」
『ハリーが…目を覚まさないのッ…』
彼に泣き顔が見られたくなくて顔を隠す
ドラ「…ポッターのことか」
そういうと彼は私の隣にしゃがむ
『ごめん…あなたにこんな話して』
ドラ「いや、いいんだ…悪いのか?」
『分からないの…毎日お見舞いに行ってるんだけど…』
ドラ「そうか…よし、今から行くぞ」
『え、どこに?』
ドラ「どこって…ポッターのところだ。僕もアイツがいないとバカにする相手がいなくて困る。言いたいことも山ほどあるしな」
そう言うと私の手を引いて歩き始めた
✡
『あの…ハリーに会いたくて』
ポン「…またあなたですか。面会は10分ですよ?」
医務室へ行くとマダム・ポンフリーは
ハリーのベッドへ案内してくれた
ドラ「…寝ているだけじゃないのか?」
『ずっとこうなのよ』
ドラ「…」
ショックを受けたのか口を紡ぐドラコ
『ハリー、今日はドラコが来てくれたよ』
ドラ「おい、ポッター。Aを泣かせるなんて最低だな。このまま起きなかったら…ッ僕が…ッ」
言葉を詰まらせるドラコ
見ると彼の目には涙が…
『ドラコ…』
ドラ「み、見るなっ!」
そう言ってドラコは私に背を向ける
私はその震える背中にそっと寄り添った
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婭兎(プロフ) - さめさん» さめ様、コメントありがとうございます!本当ですか?!そう言っていただけてとても嬉しいです…🥹🤍モチベーションになりますっ!更新頑張りますね💪🏻 (2023年4月16日 21時) (レス) id: fc12880bbf (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - すっっごく面白いです…!!🫶🏻更新等頑張って下さい、楽しみにしております!💘 (2023年4月16日 20時) (レス) id: 98685b77bc (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - なまたまごさん» なまたまご様、コメントありがとうございます!人生で初めてコメント頂きました…嬉しいです😭励みになりますっ!これからもがんばって書かせて頂きますねっ (2023年4月7日 20時) (レス) id: fc12880bbf (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - 応援してます。頑張ってください (2023年4月7日 19時) (レス) id: 0620eebe98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年4月4日 11時