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『んーっ…やっと試験が終わったわ』
中庭を歩きながら深呼吸をする
試験期間は座ることが多かったため
凝った身体に新鮮な空気が入り込んで心地がいい
ハマ「ホグワーツの学年末試験は怖いって聞いていたわ。でも意外と面白かったわね」
ロン「よく言うよな」
『ハーマイオニーらしいじゃない。ね、ハリー…ハリー?』
ロン「どうした、ハリー?」
ふとハリーに目をやると額を押えていた
ハリ「傷がズキズキする…」
ハマ「前にもあったわね」
『そうなの?』
ハマ「えぇ」
『ハリー、顔色が良くないわ』
ロン「医務室へ行ったら?」
ハリ「いいや平気。具合は悪くないんだ…きっと危険を知らせてるんだよ……そうか!そうだよ!」
さっきまで痛みで歪ませていた顔が
急に明るくなる
ハマ「どうしたの?」
ハリ「話がうますぎるよ。ドラゴンを欲しがっているハグリッドの前に、ちょうどそれを持っている人が現れるなんて!普通、ドラゴンの卵を持ち歩いている人なんていないよ」
"もっと早く気づけばよかった"
それを聞いて、ロンとハーマイオニーも
納得したように顔を見合わせた
……あーまただ。また3人だけの世界
私だけ除け者ってわけね
『ねぇ』
自分でも驚くほど低い声が出た
『あなた達が何を企んでいるのかどうでもいいけど、3人しかわからない話を私の前でしないでくださる?』
今まで見た事のないAの剣幕に
固まる3人
ハリ「…えーっと」
『何?私になにか言えない様なことをしているの?友達なんだから、何をしているのかくらい話してくれてもいいじゃない!』
ハマ「落ち着いて、A!私たちそういうつもりじゃ…」
ロン「君を危険に巻き込みたくないんだよ」
『でも…あなた達はその"危険"で仲を深めているみたいね。巻き込みたくない?私がセブと仲がいいから、情報を漏らすとか思っているんじゃなくて?』
ハリ「そこまでは疑ってない。でも仲がいいのは事実じゃないか!」
ハマ「ちょっとハリー!」
『…そう。友達と思っていたのは私だけだったみたいね』
そう言い放ち彼らに背を向けて走り出す
ハマ「待って!」
ハーマイオニーに手首を掴まれるが
思いっきり振りほどく
『触らないでっ!!』
ハーマイオニーは目に涙を溜めて私を見つめる
だけど泣きたいのはこっちよ…
ハマ「A…」
『…ッ』
私の目にも込み上げてくる熱いものを
絶対こぼすまいと歯を食いしばり
足早にその場を後にした
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婭兎(プロフ) - さめさん» さめ様、コメントありがとうございます!本当ですか?!そう言っていただけてとても嬉しいです…🥹🤍モチベーションになりますっ!更新頑張りますね💪🏻 (2023年4月16日 21時) (レス) id: fc12880bbf (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - すっっごく面白いです…!!🫶🏻更新等頑張って下さい、楽しみにしております!💘 (2023年4月16日 20時) (レス) id: 98685b77bc (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - なまたまごさん» なまたまご様、コメントありがとうございます!人生で初めてコメント頂きました…嬉しいです😭励みになりますっ!これからもがんばって書かせて頂きますねっ (2023年4月7日 20時) (レス) id: fc12880bbf (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - 応援してます。頑張ってください (2023年4月7日 19時) (レス) id: 0620eebe98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:婭兎 | 作成日時:2023年4月4日 11時