_ 〜 ページ11
・
七瀬輝月/あやや様
呼称︰七瀬さん
夢の中、桃色髪のかの人達と共に探索へ出たとき。気になったものを調べようと立ち止まると、「享くーん」と前の方から呼ぶ声がした。無視をする訳にもいかずに一応列には戻ったものの、まだあれが気になる。享は皆で元の場所まで戻ったあと、一人で探索へ向かおうとその場を離れた。
……そんなことがあった際、幼い子供がどこかへ向かったのを見て心配に思い、ついてきてくれたのが彼だった。
以来、享が気になるものを見つけて立ち止まると、いつも通りに「享くん」と呼び戻されるのは変わらないが、それに気が付いた彼が戻った後、「なんか気になることあるのか?」といった具合に気を利かせて声を掛け、小規模の探索へついてきてくれるようになった。
享から声を掛けることはあまりしないが、彼から話しかけてくれることや、運動神経の良い彼が探索を手伝ってくれることをとても嬉しく思っている。
しかしその反面、享のあまり子供らしさのない面を見てなのかさり気なく悩みがないかなどを尋ねてくることには、少しばかり首を傾げたりも。
共に夢から出ることを志す仲間として、そしてまた年の差というのもあり、頼れる年上として、彼に対してはとても好印象を抱いている。
「……ああ。七瀬、さん……向こうの、花瓶……先程前を通行、したときと……少し、柄の方向が違う、気がしたので…………はい。調査……したい、です」
「趣味……です、か。ボクは……読書などを、よくします。拝読、するものに、偏りは……ない、です。………七瀬、さんは……文章などは、読まれ、ますか」
・
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ