不自然 ページ13
リーマスside
ジェームズ達が亡くなったり､シリウスが裏切り者だったり
この短期間で色々な事が起こりすぎた
そんな中でAに届いた
教員をやってみないかという手紙
気分のリフレッシュも含め断ろうとしていた君の背を押し
送り出したのはいいものの
いざ1人となると何処か落ち着かない
階段を下り､いつもなら香ってくる美味しそうな朝食の香りもしなければ
つまみ食いしに来たシリウスを追い払い
キッチンから顔を覗かせたAが
『おはよう､リーマス』そう笑顔で挨拶してくれることもない
誰かが教えてくれた簡単な調理法で朝食を作り
1人静かに朝を済ませた
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仕事は昨日クビになり
本当なら次の職を探さなければいけないのに
今日は何に対してもやる気が起きない
昔誰かが言っていた｢人狼にだって誰にだって休息は必要だよ､少しくらい休んだって悪い事にはならない｣
…今はその言葉を信じて､一日だけ休もう
だらだらと本を読むことに飽きてきて､何か他に時間を潰せる事は無いかと考えた末
部屋の掃除をすることにした
たまにはAを見習って魔法を使わずに掃除をするのも悪くない
そうしていると洗剤の蓋が手から滑り落ち
カラカラと音をたてながら転がっていく
リマ｢やっと取れた…あれ､ここって…｣
近くに杖がなく拾おうと追いかけ
やっと拾えたと顔を上げると誰かの部屋の中であると気づく
棚に並んでいる本が魔法生物関連な所を見るとAの部屋だろう
なら尚更早く出なければと出口に向かおうとした時
ふと机が目にとまり
魔法生物について書いてあるものやスケッチなどが散乱する机に置かれた写真立て
その写真にうつっていたのは昔の自分とAで
楽しそうに笑い合う写真を眺めていると
写真の中のAは僕の頬にキスをおとし
僕は驚いた反応を見せた後微笑んでAに口付けを送る
リマ｢なっ､、っ"ｯ？！｣
なんで､そう口からこぼれそうになった時
頭が痛くなり､思わず頭を抱え蹲る
＿やっぱり貴方が恋人でよかった＿
＿わっ…､ふふ､僕もだよA＿
写真の光景､その時喋っていたであろう言葉が頭を流れ
口付けをした所で頭痛が治まった
リマ｢っ､はぁ…なん､だったんだ…？
僕は､…忘れてる？｣
そうしてまた思考を動かそうとするも
ろくな考えは見つからず
早々に考えることを放棄してAの部屋を後にした
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トノン(プロフ) - 本作もお読みになって頂きありがとうございます！完走目指して頑張ります( •̀ω•́ )و (2023年2月7日 0時) (
レス) id: 90c86518f8 (このIDを非表示/違反報告)
イジー - 面白い！超タイプです！頑張ってください！ (2023年2月6日 19時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トノン | 作成日時：2023年2月6日 14時
