氷が融けるまで 【鬼滅の刃】

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「A！タダイマ！」


「おかえり〜！」


「立花ちゃん！今日もお疲れさま！」


「夜鶴！！」


今日は夜に帰ってきた。


立花の首に提げた小瓶にはまた数枚の紙が。


「コレ、炭治郎カラ」


「はいはい。」


いつものことだよね。


「ちょっと私にも見せてちょうだい！」


「えっ…ちょ、嫌ですよ、」


素直だからなのか、感情表現が豊かだからなのか、


愛をたくさん囁かれているような文面なのだ。


恋文を見られるのは……さすがに恥ずかしい。



「お願い〜〜！」


「…………、わ…分かりましたよ…」


これじゃあどっちが子どもかわからない。






「えっと、」




＿＿Aが旅立って早4ヶ月、早くあなたに会いたくて堪りません。






「……まぁ、」


「……ばか、」



公開処刑だわ。もう。


「も、もういいですよね…！」


「あぁだめ！まだ！」


もう…、お母さん…






「………あら、しばらく文通難しいって書いてあるわよ？」


「え？」


「ほら、ここ。


"任務として遊郭に潜入することになりました。そのためしばらくは返事を書くことが難しくなるかもしれません。"って。」



「……え？」


遊郭？遊郭って言った？


え、あの吉原の？男女がその……えっと、







「……、」


潜入って…お店側に入るんだよね？つまり働くってことでしょ？遊郭で？


もしかして、男……色！？


いやいやいや吉原にそんなとこあったか！？え、でも炭治郎童顔だし純粋だからもしかしたら…！


「おおおお母さん私どうしたらいいでしょう…！？」


「え、何を思って焦ってるのよ？女の子いっぱいだから？」


「それならまだマシです！！」



「…でも、遊郭って言い方悪いけど商品だけでは成り立たないわよ？店の主人がいて、家周りのお世話をして、って。」



………あ、



そっか…



「…、よかった、」


「大丈夫よ、その辺は…」


まったく、と呆れられた



…恥ずかしい……







「…遊郭に潜入って…客側では鬼の情報を掴めないんでしょうか、」


「そうね…なかなか強い鬼かもしれないわ…」


炭治郎なら…きっと大丈夫だと思うけど、



あと…きっと文のやりとりをしていたら周りの人から不思議がられるだろう。


文通は控えるべきか…





「ごめん立花、もしつらくなかったら今から返事書くから明日渡してくれない？」


「オ安イ御用！」








もし遊郭編に夢主いたら刃で帯に触れた瞬間凍って斬れそうですね。

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