【実況者】酒に呑まれて。【牛沢･キヨ】

今日も。5。 ページ6

「すみませーん、牛タン一つ」

「キヨ食べ過ぎじゃない？」

「大丈夫大丈夫、助かるラスカル」

「いや意味わからんわ」

うっしーの家で実況を撮ったあと、私とキヨは夜ご飯を食べに焼肉屋に来てる。うっしーも誘ったけど、夜から仕事が入り行けなくなったとのこと。なのでここの暇人二人組は寂しく焼肉だ。

「Aってさあ」

「うん？」

「うっしーと仲いいよな」

「…またその話？」

私が呆れながらそう聞くと、だって気になるんだもん！と子供のように返される。

「俺の家とかには全然来ないのに、うっしーん家には自分の家みたいに出入りするだろ？」

「あー、まあ。」

飲みの時のうっしーの送り届け役が家の近い私のため、なるべくしてそうなってる。

はず。

(最近は違う目的だけどね)

うっしーを酔っ払ったまま放っておくと後のちめんどくさい事になるのはわかってる。通りすがりの人になにかしたらそれこそ危険だ。

「だから、そういう関係なのかなって思った」

「なんでそうなんの…。私だってキヨの家行くじゃん。仲いいんだから。」

「頻度が違うじゃん」

「…それはキヨが誘わないからじゃない？」

「へ？」

キヨとは実況を撮る時以外はあまり家にいかない。まず行く理由がないし。うっしーなら、暇だから遊びに行く感覚で行けるけど。結構仲いいし。

キヨとは仲が良くない訳では無いけど、向こうから何も言われないのでこちらが行きたいというのも迷惑かと思いあまり言わない。

「じゃ、じゃあさ。」

「うん」

「今から俺ん家来てって言っても、来てくれんの？」

「キヨがいいなら別にいいよ」

どうせ家に帰っても暇だし。

私がなんの躊躇いもなくそう言うと、キヨはいつも見たいなニコニコした顔つきになった。さっきまでなんかふくれてたのに。

「じゃあ決まりな！なんかしようぜ！」

動画外にしては珍しくハイテンションでキヨはそう言った。

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