今日も。2。 ページ3
「ん…？」
やっとの思いでうっしーの家まで送り届けると、今更になって目が覚めたようで。
「うっしーまた寝てたよ。私が連れてくるの大変なんだからさ。ちょっとは学習しなよ。」
嫌味っぽくそう言ったが、本当は嫌だなんて思ってない。むしろ、今目が覚めてくれた方がいい。
「んー…ごめん。」
そう言うと、私の頬にキスを落とした。
(始まったな…)
うっしーは酔うとすぐに手を出す。まあ、いろんな意味で。きっと、それは私だけじゃなくて。ちがう人にもするんだろう。
人肌寂しいのか知らないが、やけにくっついてきて離れない。酒のせいで暑く火照った体が、なんだか恥ずかしくて。
初めこそはびっくりした。うっしーも私のことをそういう目で見てくれていたのかと思った。けれど、それは違うようで。翌日になると、彼はきまって昨日のことを覚えてない。
都合のいいように扱われてるのかもしれないけど、それでも私はこの時間が好きだ。
「…A…」
「何？」
「…好き」
「私も」
意味の無いことなのはわかってる。どうせ明日になれば、全て元通り。
けれど。もう少しだけ。
もう少しだけこのままでいさせて。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「…朝か」
起きると隣にはうっしーがいて。流石に同じ布団で寝ていると変に思われるので、毎回私が少し早く起きて布団から出る。
こうやってこの家に来るのももう何度目になるだろう。うっしーはお酒が好きだから、来た時は決まってこうしている。まあ、向こうは覚えてないんだけど。
冷蔵庫の中から適当に食材を出して、軽い朝ごはんを作る。…朝、というかもう昼に近いけど。
その匂いと音に気がついたのか、うっしーも起きる。
「…あれ。もしかして…俺、また…寝てた？」
「うん。運んできたんだから感謝してよねー」
「昨日はそんな飲んでねえんだけどな…」
なんてブツブツいいながら起き上がる。かと思えばこちらに来て。
「今日もうまそーなん作るじゃん」
「うっしーん家の余った食材で作る料理にも慣れてきたわ」
「それは俺が毎回寝てしまうことへの遠まわしな嫌味ですか」
「そーともいうー」
「悪かったって…」
珍しく落ち込み気味のうっしーが変に面白くて。
私が笑うと、うっしーも困り顔で笑ってた。
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ナヲル(プロフ) - 今日一気に読みました！この尻軽系(良く言えば愛され)大好きです！←どっちも大好きなので本当にニヤニヤしたり哀しくなったりしましたけどステキなエンドでスッキリしましたwありがとうございました！ (2017年10月29日 19時) (
レス) id: 4137ad2ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ポチオ(プロフ) - 完結おめでとうございます！うっしー落ちになるかと思っていましたが、キヨさんで驚きが隠せません(笑)夢主の気持ちの揺れ具合が面白かったです…！次回作も楽しみにしています！！ (2017年10月22日 15時) (レス) id: 8222097381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか。(プロフ) - まじめさん» ありがとうございます！牛沢さんも捨てがたいんですが、キヨさんとくっつけるという形にまとまりました。もし、牛沢さんの方を期待してましたらごめんなさい…。フジさんの方はもう少しで出すと思います！ (2017年10月21日 16時) (レス) id: 3b3ce5bb10 (このIDを非表示/違反報告)
まじめ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！まさかキヨになるとは…。最後泣けました…ほんと好きです！！！次回作のフジ楽しみにしてます！頑張ってください(*'▽'*) (2017年10月19日 0時) (レス) id: db8a5ded20 (このIDを非表示/違反報告)
ら。(プロフ) - ゆーか。さん» 気長にいつまでも待ちます！無理せず頑張ってください！ (2017年10月19日 0時) (レス) id: bfcdf792a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーか。 | 作成日時：2017年9月24日 18時
