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師範がお茶を溢して汚した床掃除と食事の後片付けを終え、今は寝室に布団を引き終えたところだ。
「さあ師範、お寝んねの準備が出来ましたよ。」
「テメェ、ブチ殺されてェのか？」
やだな。軽い冗談だというのに。そんなのも通用しないなんて、師範ってば若者に嫌われちゃいますよ？最近の若者はゆるふわという言葉で表される程です。気軽にいきましょうよ。
「お前、どうせ今から自分ん家に帰るんだろォ？」
「？？当たり前です。私が私の家に帰らなきゃ誰が帰るんですか。」
師範ってばそこまで頭が馬鹿になってしまった？
「あのなァA。こんな遅い時間に帰るくらいなら俺の世話なんか放っておけェ。それが嫌なら泊まっていけって何度も言ってるだろォ。」
「またその話ですか。」
私はため息を吐くとやれやれと言って師範に向き直った。
「何度も言いますが、私は師範の邪魔をしたくありません！師範がお休みになられるまで師範のお手伝いをし、私は自分の家に帰ります！」
「話になってねェよ。」
「一体それの何がいけないんですか！」
師範が何をこだわっているのか私にはわからない。それに、初めの頃は確かにそう言われ続けていたものの、その後口煩くいうことは無くなったというのに、ここ最近になってまたこのような事を言い始めだしたのだ。尚のこと理解できない。
「夜は危ねェ。」
「ええ、鬼が出ますから。それを滅するのが私の役目です。」
「危険は鬼だけじゃねえつってんだァ。」
師範曰く、危ないのは鬼だけではなく人間もそうだと言いたいらしい。確かに鬼は頸を跳ねればそれで済むけれど、人間となればそうもいかない。師範が言うことも一理ある。
「でも、今の師範の屋敷に泊まることは出来ません！」
「あァ？なんでだァ？」
「お布団が1枚しか無いからです！」
ピシッと、空気が割れる音が師範の周りを取り巻いた。いくら師弟関係だからといって、男女が一つの布団で一夜を過ごすなど健全では無い。
「お、俺が座椅子で寝る。」
「駄目です。」
座椅子なんかで寝てみなさい。翌日はろくに体を動かせたものじゃないでしょうに。師範ってば色々考えていそうでやっぱりどこか後先を考えずに発言してしまうんだな。
「とにかく！私を泊まらせたいというのなら布団の一つや二つ増やして頂かないと話になりません！それじゃあ私は帰りますので！おやすみなさい！」
帰り道、輩に絡まれたことは内緒にしておこう。
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瑠璃瑚(プロフ) - 釈迦様さん» お恥ずかしい変換ミスです…作中一通り見直して訂正はしたのですが、まだ直っていない箇所が有ればご指摘頂きたいです。 (2020年2月19日 20時) (
レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» なんとお優しい、、ありがとうございます！>< (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦様 - 師範が市販…°。:(°ε°)ﾌﾞﾌｯ! (2020年2月17日 0時) (レス) id: bccea59c19 (このIDを非表示/違反報告)
しらとぅ(プロフ) - 瑠璃瑚さん» いえいえ！誰でもミスはありますよ！これからも頑張ってください！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: 785ac6cfee (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい変換ミスをしてしまいました、、>< (2020年2月8日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃瑚 | 作成日時：2020年1月11日 14時
