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「…お」
先日さらってきた爆豪少年が目を覚ました。
冷たい鉄製の椅子にギチギチに拘束されており、とても寝にくそうだった。
尤も、眠っていたというよりは気絶させられていた、のほうが的確な表現だろう。
「…ご飯食べる？あるよ」
「は？誰だテメェカス死ね」
猿ぐつわを外した途端これだった。
突如投げつけられたチクチク言葉のバラエティパック。口調は違うかとてもデジャヴだ。
「……いらないなら別に…」
と、Aが簡単な食事の載ったお盆を下げようとした時
「あれ。起きてんじゃねェか」
爆豪にあてがわれた部屋の扉が荼毘に無遠慮に開かれる。
「リーダーが呼んでるぜ。連れて来いだとよ」
「……移動って結構面倒なんだけど」
そうなのである。
何かを移動させる際には、対象にかかる重力引力圧力諸々を少しずつ変形させて移動させてやる必要があるのだ。
故に恐ろしく面倒で疲れる作業なのだ。
整えられていない前髪とフードの下で、Aがええ〜…とあからさまに嫌な顔をしたところへ、彼が顔を覗かせた。
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。
そんなこともあろうかと、おじさんが来てあげましたよーっと」
シルクハットに仮面、オペラ座のファントムのようなクラシカルな洋装の男。
「！……ミスター……こ…コン…」
「そうそう！」
「コン……コンプレックス……？」
「惜しい！！」
Mr.コンプレスでしたーと人の良さそうに自己紹介してくれたエンターテイナーが、爆豪少年を再度圧縮しAの代わりに運んでくれる。
「………ありがと」
助からないこともないので一応礼を言ったのだが、言い慣れていないせいか少々こそばゆかった。
「え何この子かわい…」
コンプレスからこぼれたその呟きは、聞こえなかったことにした。この子ってなんだ。
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篠瀬(プロフ) - 金爽さん» こちらこそ、読んでいただき、コメントもくださりありがとうございます😆そう言っていただけると本当に嬉しいです！！ (4月1日 8時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
金爽(プロフ) - あ、、さ、さいこう。ありがとう、ござい、ます。 (4月1日 0時) (レス) @page35 id: 39dbcee998 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - ありがとうございます！とっても励みになります！！もっと面白い話をお届けできるよう、これからも頑張ります！！ (3月27日 10時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 面白かったです(^o^) 更新頑張って下さい！ (3月27日 9時) (レス) @page25 id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2024年3月11日 11時
