Episode52 ページ4
「…リリー。ごめん、負けちった」
ジェームズはへにゃ、と顔を歪ませてリリーに笑った。
その笑顔は、親に感謝しろよと彼の背をはっ叩きたくなるくらいの素の良さを発揮していて。
「…なんであなたが謝るのよ。意味が分からないわ」
ツンの極み乙女(対ジェームズ専用)リリーも、思わず目を逸らしてしまっていた。
…早計か？
いやそんなことはないだろう。
ついに来てしまったのだ、"その時"が。
……私は無力だ。
たった今成立しそうな二人に、オタク魂を燃やし、
『……幸せになりやがれ！！』
そう大きく独り言つ=叫ぶことしかできなかったのだから。
ああ、そしてそう。
こんな私の心を癒やせるのは、なぜかBGMで流れている髭男メドレーだけ……。
『……ロア。テメエだろ』
「…バレたか」
・
「痛ぇ〜痛ぇ〜！！リリー頭撫でてぇ〜！」
医務室にて、ジェームズの情けない涙混じりの声が響く。
ベッドサイドには、マローダーズ+私とリリー。
「そんなに喋れるなら大丈夫そうね」
心配して損だったわ、とリリーはいつもの調子で答えた。
あの後、レギュラスと共に地上へ戻ってきたジェームズは、本気で心配しかけるほど弱っているように見えた。
が、フィールドまで来てくれたリリーを見て一瞬でワンコになったので、多分気のせいだったんだと思う。
若かりしマダム・ポンフリーに連れられ、リリーに甲斐甲斐しく介抱され、なんだかんだ美味しい思いをしたらしいジェームズ君。
…いいご身分ですこと。
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篠瀬(プロフ) - mikittyさん» 楽しみにしてくださっている方がいらっしゃると頑張れます！コメントありがとうございます😊 (4月17日 18時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - また更新されるのが楽しみです！ (4月6日 18時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - コメントありがとうございます☺お返事遅くなってしまってすみません💦お話のお誘い、とっても嬉しいのですが、私自身ボードについてなどよく分かってなくて…💦すみません🙏 (2月15日 18時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 篠瀬さん» ✉️。こんにちは、とても面白いですね！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています、更新応援してます💖 (1月8日 14時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - あまねさん» わたしもあなたのこと大好き。コメントありがとうございます☺☺ (10月9日 19時) (レス) @page9 id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2023年7月17日 9時
