Episode51 ページ3
『！リリー！』
私達のいる応援席のちょうど反対側で、レギュラスが動いた。
リリーにそれを知らせ、私は望遠鏡を覗き込む。
試合開始から30分ほどたった頃だ。
スコアは70対70、どちらも引かない接戦だった。
「ポッターも気づいたわ…！」
二人ともスニッチを見つけたらしい。
私達のいる場所からはさっぱりだが、目を凝らしてみると何かが空中できらめいているのが見える…気がしないでもないかもしれない。
「シーカーがスニッチを見つけたようです！ブラック、ポッター、両者譲らない！」
アメリアは二人の静かな攻防を目ざとく見つけ、観衆の目はそれに釘付けになった。
今のスコアはちょうど同点。これで競り勝った方のチームが、そのまま優勝だ。
「行け！行け！」
シーカーの指先からスニッチまでの距離と、観衆の声は反比例し、今や他のポジションのチームメイトですら動きを止めていた。
二人が箒から手を離す。
スニッチまであと、10数センチ。
二人の腕が当たり、
同時に指先がスニッチをかすめ＿＿＿＿
「よけろ！！ジェームズ！！」
何が起こったのか、即座に状況を認識できた人物は、声を上げたシリウス以外にいなかったのではないだろうか。
「＿＿＿……！！」
ジェームズが伸ばしていた右腕が、本来あり得ない方向へと曲がっている。
ブラッジャーだ。
目にも止まらない速さで、シーカーを狙ったのだ。
ジェームズが視界から消えたことに気づく間もなく、レギュラスはスニッチを掴んでいたが、次の瞬間には背後を振り向き、急降下した。
バランスを崩したジェームズが箒から落ちかけていたのだ。
「先輩！掴んで！」
スニッチが逃げていくのにも構わずレギュラスは手を伸ばし、ジェームズは折れていない左腕でその手をしっかりと掴んだ。
「…長くは保たないわ…！行かなきゃ」
ゆっくりと下降していく二人を見ながらも不安にかられたのか、リリーは立ち上がり、フィールドの方へ駆けていく。
どこまでも天使なリリーに内心ほれぼれしながら、私も後に続いた。
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篠瀬(プロフ) - mikittyさん» 楽しみにしてくださっている方がいらっしゃると頑張れます！コメントありがとうございます😊 (4月17日 18時) (
レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - また更新されるのが楽しみです！ (4月6日 18時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - コメントありがとうございます☺お返事遅くなってしまってすみません💦お話のお誘い、とっても嬉しいのですが、私自身ボードについてなどよく分かってなくて…💦すみません🙏 (2月15日 18時) (レス) id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 篠瀬さん» ✉️。こんにちは、とても面白いですね！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています、更新応援してます💖 (1月8日 14時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
篠瀬(プロフ) - あまねさん» わたしもあなたのこと大好き。コメントありがとうございます☺☺ (10月9日 19時) (レス) @page9 id: e526e5a105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠瀬 | 作成日時：2023年7月17日 9時
