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第131話「作戦の説明」夢主 ページ39

「えぇと…ごほん。気を取り直しまして…。」

私は咳払いをして、場の空気を戻そうとする…が、隣の太宰さん。
何と私の手を握っているのである。
まぁ…否では無いから良いけども…。
太宰さん。
普通の人なら警察に通報されますからね。しないで下さいね。
…何て思いつつ、説明を始める。

組合(ギルド)は資金力に、マフィアは兵の頭数に優れます。」

私の手を握っている手とは反対の手で自信気に人差し指を立て、説明を始めた太宰さん。
私はその言葉を引き継ぐ。

「正面戦闘になれば、幾ら探偵社と雖も…勝利の可能性は極めて低いのです。…そこで、私達は人員を守勢(ディフェンス)攻勢(オフェンス)に分割し、奇襲戦法で姑息に抗うのです。」
守勢(ディフェンス)の要は、何といっても此処で与謝野先生を守る事。先生の治癒力があれば死なない限り全快出来ますからね。嬉しいかは別にして。あはは!」
「あはは」

太宰さんに釣られるように笑う賢治君を、私達は苦笑いしながら見ていた。
私はもう一度咳払いをすると太宰さんの手を解き、前に歩いていく。
隣では、太宰さんが少し悲し気に、不満げに私を見詰めていた。

守勢(ディフェンス)は…社長、乱歩さん、与謝野姉さま、賢治君。…それから、ソル。」
「そして。攻勢(オフェンス)は二組に分割。谷崎君の隠密能力と…私の異能無効化で、敵の横あいを叩く。」

__攻勢(オフェンス)「甲」 国木田・谷崎

__攻勢(オフェンス)「乙」 太宰・敦・暁

「この戦の肝要は、この拠点を隠匿することです。敵の異能者総出で此処に雪崩れ込まれると、幾ら防御にとても優れたいろはが居るとは云え…守勢(ディフェンス)が保ちませんから。」

太宰さんがとてもいい笑顔でそう云うと、社長は立ち上がり…真剣な表情になり、口を開いた。

「三組織、異能力戦争だ______!」

私達は、その言葉に背筋を正された様な気がした。

第132話「暗号…?」ソル→←第130話「意地悪…?」夢主



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設定タグ:文スト , 中島敦 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:業猫 | 作成日時:2019年7月10日 12時

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