第131話「作戦の説明」夢主 ページ39
「えぇと…ごほん。気を取り直しまして…。」
私は咳払いをして、場の空気を戻そうとする…が、隣の太宰さん。
何と私の手を握っているのである。
まぁ…否では無いから良いけども…。
太宰さん。
普通の人なら警察に通報されますからね。しないで下さいね。
…何て思いつつ、説明を始める。
「
私の手を握っている手とは反対の手で自信気に人差し指を立て、説明を始めた太宰さん。
私はその言葉を引き継ぐ。
「正面戦闘になれば、幾ら探偵社と雖も…勝利の可能性は極めて低いのです。…そこで、私達は人員を
「
「あはは」
太宰さんに釣られるように笑う賢治君を、私達は苦笑いしながら見ていた。
私はもう一度咳払いをすると太宰さんの手を解き、前に歩いていく。
隣では、太宰さんが少し悲し気に、不満げに私を見詰めていた。
「
「そして。
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「この戦の肝要は、この拠点を隠匿することです。敵の異能者総出で此処に雪崩れ込まれると、幾ら防御にとても優れたいろはが居るとは云え…
太宰さんがとてもいい笑顔でそう云うと、社長は立ち上がり…真剣な表情になり、口を開いた。
「三組織、異能力戦争だ______!」
私達は、その言葉に背筋を正された様な気がした。
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作者名:業猫 | 作成日時:2019年7月10日 12時