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第7話「中原 中也」夢主 ページ8

次の日、目が覚めると……何故か太宰さんが私をじぃっと見つめていた。

「!?!?」
「あ、起きた。」

「あ、起きた。」じゃないですよ!?!?
私は力の限り、そう叫んだのだった_。

「……ってデジャヴなんですが!!」

そんな私の言葉を太宰さんは華麗にスルーしてみせる。

「いやぁ、それにしても綺麗な顔だねぇ。実際、モテるだろう?」
「……太宰さんに言われたくないです。……それで、何か用事が有って私を起こしに来たんですよね?」
「嗚呼、そうだった。危うく忘れるところだった。さて、昨日言った試験は明日行われることになったのだが……」
首領(ボス)がテメェに直接会いたいんだとさ。」

太宰さんの言葉を引き継いだのは……

「……半日ぶりだな、いろは。」

…なぜ私の名を?
そんな疑問が顔に出ていたのか、太宰さんは噂と共に名前も知っていたと説明してくださる。
まだまだ疑問は尽きないが、今は納得して流すことにする。

「えぇっと……中也さん、ですっけ?」
「嗚呼、自己紹介してなかったな。俺は中原中也。そっちの……クソ太宰の相棒だ。」

そう言い、手を差し出してくださる中也さん。

「というか、何で中也が居るの?不法侵入で訴えるよ?」
「テメェに用はねぇ。……いろは、俺の部下にならねぇか。」

話に混ざりきれていない私に、中也さんは優しく、けれど何処か艶やかに言った。
が……

「はぁい、ざんねーん!!いろはは私のお誘いを受けてくれてますぅ。今回も君の負けだよ、中也。」
「……は?あぁ!?勧誘はしないって約束だったろ!?」
「私からはその話題は持ち出さなかったよ、約束通り。でも質問に答えないのは失礼になるからね!!」

怒鳴る中也さんに、太宰さんはウィンクをしながら答える。
此れは火に油を注いでいる……。
しかも多分わざとだ……。
なんて思っていると、中也さんは更に怒鳴りだす。

……正直うるさい。

「……それもダメに決まってンだろこの糞鯖が!!……まぁ今は善い、心変わりを期待しておく。まぁそういう訳で、今からテメェの服を買いに行く。そんな恰好で首領(ボス)に会わせらんねぇからな。」
「……まぁ、そういう訳だ。」

そう言われ、改めて自分の服を見直し、納得した。
確かにこんなヨレヨレの服なんかで目上の方とお会いする訳にはいかない。
しかも、組織のトップなら尚更である。

そんなわけで、私達は何故か3人で服を買いに行くことになったのだった__。

第8話「買い物」夢主→←第6話「太宰さん(後編)」夢主


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設定タグ:文スト , 中島敦 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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業猫(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます……修正しますので少々お待ちください;; (2020年6月4日 23時) (レス) id: 3f4322bc19 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 名字を設定しても、(名字)のままなんですけど.... (2020年6月4日 23時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:業猫 | 作成日時:2019年5月20日 18時

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