続き ページ19
「いきなりですね、しかも鳥?」
「うん、鳥。
……僕は好き、重力に囚われず飛翔する完全な自由。」
僕はそれを求める。
彼のそれはまるで独り言のように聞こえた。
理解してもらえない、初めからそう言っているようで
不思議と口が動いた
「___好きだよ、鳥。」
「え、」
「だって、私は……_____。」
______
____
__
その一言が原因だと思う。
何がって?そりゃあ
「はぁい!私だよ!!」
「……また来たんですね。」
「そりゃ勿論!
なんて言ったって私の友人だろう?
”友”と称されるものとは遊ぶのが普通じゃないかな?」
寮で寛いでいると現れるのはこの人。
因みに、仕事中だったら変装してくる。やめろ莫迦。
__まああの一言で私はどうやら彼に好かれたようで?
「__それで、”自由”になれそうですか?」
「……いいや
でも今は君と話しているほうが幾分も楽しいよ!」
「それはよかったですね。
だからと云って職場まで来る敵がいますかね。」
捕まえますよという言葉の裏に探偵社までは来るな
という意味を含めて脅しをかけると
彼は首をかしげて心底不思議そうに言った
「Aちゃんは優しいからそんなことしないだろう?」
「・・・・はッ?」
これを素で言うから彼にはなんだかんだ敵わないなと
改めて理解できた。
、
、
、
彼が 鳥に ならないこと を 願う 私 は
友人失格 でしょうか ?
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作者名:露西亜帽 | 作成日時:2018年6月4日 23時