いつか ページ6
-
ママたちがいるカフェの前まで行ってみると窓から大笑いする二人が見えた。
やっぱりいた、ていうかまだいた。
こちらに気づいた二人が外へ出てきて叫ぶ。「ごめーんまだ夕飯作ってないのー!」わかってる、見りゃわかるよ。
「いいよ、今日、お腹いっぱいだから」
私がママにそう言うとドンヒョクのママがすかさず大目玉を開けこちらを見た。
「ドンヒョクっ!!! あんたまさかっ!」
「な? なんもやってねーよ、」
「やってないとか! その言葉やめなさいよね!」
不思議にドンヒョクを見ると「なんでもないこっちの話」とそっぽを向いた。
「だぁからわざわざ外へ出させてたのにねぇ家でふたりきりは危険だから。やだもーうオスってなんでこうなの、ごめんね? こんなんでよかったら責任とらすから」とかなんとかドンママがうちのママに謝ってるのが聞こえたけどママは私たちを見て幸せそうに笑っていた。
「ほうっておいて行くぞ」
「えっどこに」
「ご飯まだ作ってないって言われただろ」
「うん」
「食べに行こうぜ」
「私と? どこに?」
「駅前しかないだろ駅前しか」
もう知り合いにバレてもいいってこと?
「ママー! ドンヒョクとご飯食べ出てくるー!」
ママは「夕飯作んなくてラッキー!」と喜んだけどドンヒョクのママは「ごめんねーそんなやつすぐ振っちゃいな〜」なんて言うからドンヒョクが「うっせー!」って捨て台詞はいて先に行ってしまった。
「もーう、待ってよ〜!」
いつか大人になったら懐かしいねってこの話をしようね。
暑い日に、アイスでも食べながら――。
fin.
-
385人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かいにに(ぺったん)(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます!以前読んでいただいたことがあるみたいで嬉しいです(*´ω`*) ご丁寧に個別メッセージまでありがとうございます! (2023年3月22日 10時) (レス) id: ca38fe022c (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - またこのお話に出会えて嬉しいです (2023年3月22日 1時) (レス) id: 94c23216ad (このIDを非表示/違反報告)
かいにに(ぺったん)(プロフ) - みんははさん» わぁ!おんに〜!更新通知オフにしたつもりなんですけどもしかして通知いっちゃいました?恥ずかしいですがまた読んでもらえて嬉しいです!いつもありがとうございまーす\(^o^)/ (2022年6月29日 15時) (レス) id: ca38fe022c (このIDを非表示/違反報告)
みんはは(プロフ) - ぺっちゃんありがと! (2022年6月29日 13時) (レス) @page7 id: bf5897c69c (このIDを非表示/違反報告)
かいにに(ぺったん)(プロフ) - ちゃんそるさん» 初めまして、お読みくださりコメントもありがとうございます。1話だけなのに喜んでくださる方がいらしてよかったです(:_;)ご案内ですが、あとがきに記載通りコメントでは致しかねますのでお手数ですがボードのメッセージへお越しください。よろしくお願いいたします (2022年6月28日 16時) (レス) @page7 id: ca38fe022c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺったん | 作成日時:2017年7月30日 0時