君と、ずっと一緒。〜二度は帰らぬ＿＿＿〜 - 少女レイ - 【AMPTAK】【ちぐあと】

- VII - ページ8

Tg「……あとは、5組のボスが動いてくれればいいけど…(ﾎﾞｿｯ」


俺にとっては、あっとくんの事を嫌ってくれるのは好都合。
あっとくんの机に花瓶を置く、ということは``いない者(存在しない人)､、と扱われる。
そうすれば、きっとあっとくんは、俺の事を頼ってくれるはずだから。
まぜたんに負けても、この学校内であっとくんと一番仲がいいのは、俺だから。
……でも、学校が違うまぜたんにこのこと離されるのが難関だなぁ…
…ま、言ったところでまぜたんがどうにかできる問題じゃないし、ひとまず大丈夫だろう。


Tg「あっとくんの事嫌ってる奴が動いてくれるかもしれないし…」


この前、5組のいじめ集団の会話を聞いてしまった。


炉威「また安登の悪口言ってたｗｗあいつｗ亮がさｗ」


※炉威は、5組のボスです。亮とは、5組のボスの手下です。他にも、鈴、煉がいます。
これから出てきます。
それともう一人、治が出てきます。


そう言っているのを。
……それでも、俺を見てくれないのであれば、また違う方法で俺を見てもらおう。
そんなことを考えながら、俺は暇つぶしとして、屋上へ行った。
何故だか、この時の俺に罪悪感というものはなかった。

＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

炉威side

俺が5組のクラスに入ると、ある光景が見えた。


炉威「…あれ、まだ席替えってしてない、よな…?」

煉「え?してないけど…」

鈴「もしかして…記憶喪失?ｗ」


そう笑われたので、「ちげｪよ」とすぐに返した。
なんのことかわかんねぇみたいだったから、俺は二人に言った。


炉威「俺たちのターゲットって治じゃねｪか、なのにあの花瓶…安登の席だぞ?」


俺が指さす方を見る二人は「本当だ…」とちょっと驚いている。
…が、すぐに表情を変え、にやりとした。もちろん、俺もなｗ


煉「えｗｗｗもしかしてだけどさｗｗｗチャンスじゃね?ｗ」

炉威「そ〜かもなｗｗｗこの際標的変えるかｗ」

鈴「もともと目障りだったからなｗ」


そうなんだよなｗなんかうざいんだよ、あいつ。
治と 仲良くしてるのも気に食わねｪし。俺に逆らってんのかよ?
女子にちやほやされまくって、調子乗ってる感じするし。
日ごろから、うざいんだよ。


炉威「次は安登だよ?ｗ」


あっとside


At「今日は一人、か…」


いつもちぐと話しているから、少し寂しいような気がする。
でも、幼児があるのなら仕方ない。そして、教室に入った瞬間、空気が凍った気がした。


At「え…」


やたらとにやついている炉威たち。そして


At「…なに、あ、れｯ…」


机に置かれている、花瓶だった。

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