君と、ずっと一緒。〜二度は帰らぬ＿＿＿〜 - 少女レイ - 【AMPTAK】【ちぐあと】

- XIII - ページ14

俺は、ようやく自分がしてしまったことの罪の重さに気付いた。
でも、今更気づいたってもう遅い。こんなことも、同時に思った。


Tg「もっと早く知っていれば…」


あの時、あっとくんが死のうとしていることに気付いていたら…
あっとくんは、死なずに済んだのに…
ごめんね…ごめんね…
_ _ _ _ _ _ _(死なせちゃって)…


Tg「あっと、くん…(ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ」


そんなこと考えたって、事の八端は、俺だからさ…
泣きたいのは、あっとくんの方なのに…
そう思っていると、握っていたキーホルダーに目を向けていた瞳がさっきよりもにじんだ。

俺はこの日、人生で初めて声を上げて泣いた。

夏の夜の静寂を、切り裂くような、悲鳴を上げながら、俺は泣いた。



翌日、ローカル(ニュース)番組は、あっとくんの踏切〇殺ばかり取り上げていた。

「男子高校生 踏切〇殺」

そんな見出し、タグが多かった。

俺のクラスのLIMEによる内容だと
『5組の淦盧 安登が踏切で〇殺』、『しばらく5組は臨時休校』、『炉威たちのいじめ発見』
この3つのことが話題に上がっていた。

…その一方で、俺は学校に行っておらず、部屋に引きこもっている。
今までの記憶が、まるでない。
俺は、今も独りで泣き続けている。声を殺してでも、ずっと、ずっと。

素直に、気持ちを伝えていればよかった。

花瓶を置かなかったら…

気持ちを持たなければ…

〇殺を、止めることができていたら…

そんな気持ちを、後悔を、何度も繰り返している。


Tg「あっと、ﾋｯｸ､ｸﾞｽ、くんｯ…(ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ」


そんな声に返事があるわけでもないのに、俺はただ、あっとくんの名前をずっとよんでいた。
声が、薄暗い部屋の中に消えていくのを感じながら。



ﾌﾞｰ､ﾌﾞｰ､ﾌﾞｰ､ﾌﾞｰｯ

昼を過ぎたころ、スマホの着信音が聞こえた。それも、電話のだ。
スマホを見ると、知らない番号からだった。


Tg「ﾋｯｸ､ｸﾞｽ…だ、れ…ｸﾞｽｯ」


こんな時に…
最初、俺は無視していたがしつこくかかってきた為、渋々出てみることにした。


Tg「……はい、もしもしｯ…」

?『あ、ちぐ?』


聞いたこのがある声が、スマホから聞こえてきた。
俺が、狂ったせいにしている子。


Tg「……なんで、かけてきたの…?」




Tg「まぜたんｯ…」

Mz『覚えててくれて、何よりだよｗ』

Tg「でも、なんでｯ…?」


俺とまぜたんは連絡先を交換していなかったはず。
なんで、掛けれているのだろうか。


Mz『ん?あぁ…ｗそれはね…』

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