君と、ずっと一緒。〜二度は帰らぬ＿＿＿〜 - 少女レイ - 【AMPTAK】【ちぐあと】

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ちぐさside

俺があっとくんの机に花瓶を置いてから、何日が経っただろうか。
あの日から、あっとくんの元気は日に日に無くなっていった。
きっと炉威たちがなにかしたのだろう。
その証拠として、炉威たちの表情がおかしかったのだ。
最近の炉威たちは、見るからにいつもにやついていたのだ。


そして、ちょっと経った後、あっとくんは学校を休むようになった。
つまり、不登校状態。
それなのに、まだ俺に頼ってくる気配はなく、俺の心の中にある黒いもやもやが膨れ上がるだけだった。
俺じゃない人に頼っていたら?ほかの男に…まぜたん(あいつ)に…
俺の頭の中は、あっとくんで占拠されていた。
あぁ、早く……


Tg「俺に頼ってくれば(堕ちてくれれば)いいのに…」


はやく、俺に依存しちゃえばいいのに…


あっとside

あの日から、俺に対するいじめは収まらなかった。
むしろ、悪化している。
最初のころは暴力などではなく、机に落書き、もしくは陰口だった。
が、どれはどんどんエスカレートしていき…
半年後には、もう当然のように暴力を受けていた。
それに、この学校ではクラス替えなんてものは存在していない。
ということは、あと一年は絶対に炉威たちと一緒ということになる。
そして、その間も俺はいじめを受ける…それが目に見えている。
そんなのは嫌だった。それに、ずっといじめはヒートアップしていく。
そのたびに俺は、人間不信になってきている。人とかかわるのが怖くなっている。
仲がいいあっきぃとぷりにもけちゃにも、幼馴染でいつも相談していたまぜさえ信じられなくなっていた。
それに……大親友であるちぐさえも。
皆悪くないのに…そうわかっている。わかっているけど。
皆も…なんてバカみたいなことを考えてたりもした。

…信じるのが、こわかったんだ。

学校が一緒のちぐとも、話すことが少なくなっていた。0に近いかもしれない。


At「…こんな自分が、情けない…(ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ」


ちぐさside

あっとくんがいじめられてから半年ほどたった。
あっとくんから話しかけることは、なくなっていた。
俺が話しかけようとしても、避けられるようになってしまっていた。
帰りは11月中旬程までは一緒に帰っていたが、その後からあっとくんが迎えに来ることはなくなり、
5組に行っても、あっとくんの姿は見えなくなっていた。
連絡を入れても

安登。ごめん、用事あるから先かえる

などと、理由を付けられて帰っていく。そんな毎日が続いていたのだ。

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