detective old man ページ20
アルミンside
ドット・ピクシス。彼はトロスト区を含む、南側領土を統括する最高責任者であり、人類の最重要区防衛の全権を託された人物だった。
「やはり見当たらんか...超絶美女の巨人になら、食われてもいいんだがのぅ」
...そして、生来の変人としても知られている。
ともかく、僕たちは司令に巨人の秘密が隠されているであろうエレンの家の地下室のことを話した。
信じてもらえるかは...五分五分だ。
「信じてもらえますか？」
「お主自身が確証を得られん以上は、とりあえず頭に入れておくといったところかのぉ。
しかし、物事の真意を見極める程度のことはできるつもりじゃ。お主等の命は、わしが保障しよう...」
ほっと胸を撫で下ろす。
本当に、良かった。
.
ヨルside
「ロート訓練兵」
「は、はっ」
何だか穴を塞ぐ、塞がないというような話の流れに完全に置いていかれたまま、ボーッとしていたのが仇になってしまった。
話、聞いてなかった...バレバレな返事するし...
ただ、どうやら私には別の話をしにここまで呼び出したようだった。なんだろ？
「お主の本名、なんといったかのぉ...すまんな、この年になると忘れっぽくてな」
は？
「...ヨル・シャルフシュッツェ・ロートです」
名前聞いてどうすんだ？
「ああ、それじゃ。
...お主、『赤の一族』出身か」
...このおじいちゃん、どうして知っているのだろう。
声こそ出さなかったが、私の頭のなかはまたなかなかカオスなことになっている。
『赤の一族』とは...私の家族、血統...いや、あの村に住んでいた人たち全員の古い文献での総称。
その共通点は、赤髪。そして、炎を操る能力。
named to be a sniper→←strong old man
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作者名：悠にゃん | 作成日時：2018年7月10日 20時
