strong old man ページ19
振り向くと、見知らぬおじいちゃんがいた。誰だろ？
「ピクシス司令！」
ピクシス...司令！？
あわてて剣をおさめ、敬礼する。
司令は私の顔をまじまじと見ている。
「君、名前は？」
「は、第104期訓練兵、ヨル・シャルフシュッツェ・ロートです」
動揺を押さえ、なんとか名乗る。
私がさっきまでやってたのって...脅し、殺人未遂...
「そうか。先程までの君の行動の訳を、聞かせてもらおうか」
あ、終わった。
って、いやいや！ここで終わっちゃダメでしょ！
この小説ここで終わらせたら伏線回収できないじゃん大した伏線じゃないけど！
何いってんだろ私！
「...アルレルト訓練兵の言葉で、イェーガー訓練兵の巨人の力は人類の力になると考え、あのまま合図を出されれば大きな損害になると判断したためです。
しかし、そのための手段としては間違っていたとは理解しています」
...私はまだ、死にたくない。
どうかこれで納得して...！
やがて司令は、隊長に対して指示を出した。
「お前は増援の指揮につけ。わしは、あの者等の話を聞いた方がいい気がするのぉ」
アルミンが視界の端で崩れ落ちているのを見て、私は頑張って姿勢を崩さんとした。
本当に、巨人の頭上を綱渡りしているような危うさで、命を拾った気分だった。
detective old man→←stop thinking means death
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作者名：悠にゃん | 作成日時：2018年7月10日 20時
