彼らが見た世界 -1- ページ41
『鎧の巨人』の本体は、うなじから引きずり出されている。
上顎からは消し飛んでいた。
サシャが泣いていた。コニーが泣いていた。
ジャンは無理をしてるように見えた。
エレンは立ち尽くしていた。
ｱﾙﾐﾝ「……交渉…できる余地なんてなかった…」
貴「？」
ｱﾙﾐﾝ「何せ僕たちは圧倒的に情報が不足している側だし、巨人化できる人間を捕まえて拘束できる力もない…力がなければ
こうするしか…ないじゃないか…。
これは…仕方なかったんだ…」
兄さんもそうだった。でも
サシャが、コニーが、ジャンが、兄さんが、何故こんなに悲しんでいるのか
私には解らなかった。
ただ敵を…人類の仇を殺した、それだけなのに。
ﾊﾝｼﾞ「まだだぞ!!装備を整えて次に備えろ!!」
次の雷槍を装備しようとした
その時
ﾗｲﾅｰ《─────》
貴「!?」
鎧が強烈に吠えた。
同時に、首を飛ばされた鎧の中身から蒸気が発生する。
何度も見てきた、巨人が再生する時のもの。
甘かった…！
うなじと頭を吹き飛ばせば死ぬ、だなんて安直な考えは甘かった。
でもまだ生きていると判ったのなら……
───違う
ただ吠えただけ？そんな筈無い。
自分が生きている、と証明するようなもの。
とどめを刺してくれと言うようなもの。
貴「まさか───！」
宙を飛んで壁を越えてくる樽。
ﾊﾝｼﾞ「雷槍を撃ち込め!!こうなったら体ごと全部吹き飛ばすぞ!!」
貴「ダメ！全員ここから離れて!!」
ﾊﾝｼﾞ「え!?」
ｱﾙﾐﾝ「上です!!」
兄さんも気付いていたのか空を指した。
ｱﾙﾐﾝ「上から超大型が降ってきます!!ここは丸ごと吹き飛びます!!」
ﾊﾝｼﾞ「……クソッ!!全員『鎧の巨人』から離れろ!!
『超大型巨人』が!!ここに落ちてくるぞ!!」
今更離れたって…もうあの爆発は避けられない……！
全滅を覚悟した。
「ライナアアアアアア!!!」
上からの叫び声に振り向くと
超大型の中身が鎧の側に立体機動で降りてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 262人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無月碧音(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと同じ名前でなんか親近感湧いちゃいます笑頑張ります！ (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - いつもほんっっっっとに楽しみに見てます！！！新しいの更新されたかな〜っていつも確認してます笑頑張ってください！！！ (2019年7月3日 16時) (レス) id: 7f1f267f6a (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - meme_hysさん» 一気読み!?すんごい長かったと思います…！ありがとうございます！頑張ります (2019年6月29日 20時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
meme_hys(プロフ) - 一気に全部読みました！続きとても気になります！更新楽しみに待っています^^ (2019年6月29日 16時) (レス) id: a66ef4a17b (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - ナルさん» ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年6月24日 21時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水無月碧音 | 作成日時：2018年10月13日 16時
