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調査兵団の一行は、ウォール・マリア内の闇に包まれた森の中を歩いていた。
人間の住む所では無くなってしまったこの場所は、巨人が根城にしている。
慣れない道、月明かりもない暗闇。
不意に足を滑らせる者もいた。
ﾊﾝｼﾞ「全体停止!!周囲を照らせ!!」
ハンジのその声に全員が立ち止まり灯りで照らされる先を見つめると
ﾊﾝｼﾞ「…大丈夫、ぐっすり寝てる」
7〜8メートル級の巨人が崖に身体を預け眠っていた。
動く気配は無く、再び行進を始める。
貴「……」
ﾘｳﾞｧｲ「……。怖いか」
貴「どうしてそう思うの」
ﾘｳﾞｧｲ「目。と、手」
貴「……だいぶ見られてるのね」
それだけ言うとユキはリヴァイに向けていた視線を前に戻した。
貴「…怖いわ」
片方の手の小さな震えを押さえ込むようにもう片方の手に力を込める。
貴「私、怖くて堪らないの」
リヴァイはそれをじっと見つめていた。
貴「でも
オリヴィエと約束したから」
───おねぇちゃん
───約束だよ！
貴「破ったらあの子に怒られちゃう」
いつしか手の震えは止まり、碧の瞳はいつもの真っ直ぐで凛としたものに戻っていた。
貴「守りたいものがあるだけで
私、何でも出来る気がするから」
その様子をじっと見ていたリヴァイはフード越しのユキの頭をガシガシと撫で始める。
貴「何…！やめてよ。折角髪やってもらったんだから」
フードを少しずらし、いつかのようにサイドで施された三つ編みを後頭部で纏めた髪を直し不満をもらすユキ。
ﾘｳﾞｧｲ「その頭、暫く振りに見たな」
貴「やる気でるの。これやってると」
２ヶ月程前、同じように髪を結っていた少女は家族も友達も誰も信じられない…自分の力だけが頼りの孤独な少女だった。
だが
今、そんな少女はもうどこにもいない。
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水無月碧音(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと同じ名前でなんか親近感湧いちゃいます笑頑張ります！ (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - いつもほんっっっっとに楽しみに見てます！！！新しいの更新されたかな〜っていつも確認してます笑頑張ってください！！！ (2019年7月3日 16時) (レス) id: 7f1f267f6a (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - meme_hysさん» 一気読み!?すんごい長かったと思います…！ありがとうございます！頑張ります (2019年6月29日 20時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
meme_hys(プロフ) - 一気に全部読みました！続きとても気になります！更新楽しみに待っています^^ (2019年6月29日 16時) (レス) id: a66ef4a17b (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - ナルさん» ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年6月24日 21時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月碧音 | 作成日時：2018年10月13日 16時
