俺の彼女、超絶へんたい発明家【黒尾鉄朗】

試作品９ ページ10

「たーいーくーつー！！！」


「全治３ヶ月とはうってつけのペナルティではないか。安静にしてろ。クズ。」


「私先輩！」



車椅子生活。退屈で退屈で仕方ない。


校庭を駆け回る事も階段から飛び降りることも何も出来ない。


他の部員は薬品を爆発させることも◯薬を作ることもくだらないと言ってやってくれないから…



そうだ……


自分で治しちゃえばいいじゃないの。


ひひっ…私の１分間服従薬で部員たちに造らせた特別ハイパーまじかる部長室がある。


そこでこっそり薬作ってやる。



「Aちゃんつまんない。帰る。」


「おう。さっさとどっか行け。」



扱いが及川化してないか？


とりあえず部長室に避難。


ここにはなんでも揃ってる。


例えば某ゾンビゲームの回復ハーブが本当に作れないか実験して成功して実際に使える回復ハーブとか


他にもアクションゲーム回復アイテムを実体化したものは沢山ある。


それをなんとか改良できれば…








「できた…」






たった今出来上がった液体を眺める。


それは濃い緑をしていて少し濁っている。


飲んでから爆発とかないよね…



おそるおそる薬品を口にする。


瞬間、足の痛みが引いていき、軽くなった気がした。



「せ、成功...？」



車椅子から立ち上がってみる。



「成功だー！」




ふっ…チョロかったわよ。


さ、どんなイタズラをしようかしら…

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