衝突 -1- ページ33
しばらく馬に乗り疲れた体を休めている面々。
ユキは日陰を探して、エレンと近い木の木陰に座った。
ｴﾚﾝ「！」
貴「……」
本を開き、黙々と読み始める。
エレンはユキをチラチラ見ては悩み始めた。
ｴﾚﾝ「(今なら…話を…)
…ユキ」
貴「…何」
目線だけでエレンを見るユキ。
ｴﾚﾝ「あ、えっと…お前…すごいよな」
貴「……」
ｴﾚﾝ「12歳なのに、副兵長とかやっててさ…俺なんか15なのにまだ新兵で」
貴「……普通はそうでしょう…」
ｴﾚﾝ「そっ、そうか！」
貴「…」
見透かした様な瞳を向けた。
ｴﾚﾝ「…そういえば、アルミンやミカサも会いたがってたぞ！」
貴「……そう」
ｴﾚﾝ「!?そう…って……それだけかよ？」
貴「ええ、別に私は会わなくてもいいもの。
望んでもないし、頼んでもない」
ｴﾚﾝ「お前…っ」
目の前まで歩いていき、掴みかかろうとするがユキは本を置いてサッと避ける。
ｴﾚﾝ「アルミンは…お前の家族だろ!?」
貴「……」
ｴﾚﾝ「っ…何か言えよ!!」
貴「…家族だったら…何だって言うの」
ｴﾚﾝ「!?」
貴「絶対に会わなきゃいけないの？一緒に居なくちゃいけないの？誰がそんな事決めたの？」
何も感じていない様な顔で淡々と述べる。
貴「……私が家族の元へ戻れば、何かが変わるの？」
ｴﾚﾝ「お前！何て事言うんだよ!?」
貴「！」
ｴﾚﾝ「“昔”はそんな奴じゃ無かっただろ!?何でそんな冷たくなったんだよ!?」
“昔”という言葉に反応するユキ。
ｴﾚﾝ「お前が居なくなってから…アルミンがどんなに苦しんでたか知らないくせに!!
偉そうな事ばっかり言いやがって!!」
貴「!!」
ｴﾚﾝ「今のお前見たらきっとアイツは」
貴「ｯ───！
うるさい!!」
辺りがしんと静まり返る。
貴「アンタだって偉そうに好き放題言って！何にも知らないくせに!!」
ｴﾚﾝ「!!」
貴「私は、生きたいから…生きたかったからこの結果を選んだの！
アンタに否定される筋合いは無い!!私の望んだ生き方を否定する権利も無い!!」
ｴﾚﾝ「っ…」
貴「昔の私はもう居ない！今はこれが私なの!!
勝手に影を重ねて勝手に喚いて、勝手に、私をｯ……!!」
辛そうな顔をして走り去るユキ。
エレンだけがその場に取り残され、ただただ立ち尽くす。
ｴﾚﾝ「……何で…」
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リヴァイ好き - すごくおもしろっかったです 今度はリヴァイとその彼女(夢主)について書いてくれませんか？ (2019年6月21日 17時) (
レス) id: dc53e000da (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - うへぇさん» 分かりましたかぁ…！ストーリーも音楽も大好きなんですよ！ (2018年10月27日 17時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
うへぇ(プロフ) - 水無月碧音さんはAngel Beats好きなんですか？私は大好きです！このタイトルと2ページ目を読んでもしや．．．？と思っていたんですが．．． (2018年10月27日 17時) (レス) id: f01774997a (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 貴音さん» ありがとうございます！頑張ります!! (2018年3月20日 12時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
貴音 - めっちゃ面白いです！これからも頑張って下さい！！ (2018年3月20日 0時) (レス) id: 56a276042a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月碧音 | 作成日時：2017年1月9日 19時
