■"EP.32 ページ35
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エレンside
俺が料理を置いた瞬間だった
何かを呟かれ、聞き返すまもなく食器がひっくり返された
「あーあ、貴重な食いもんが…」
「今回は何分もつと思う？」
「持って3分だな」
そんな会話が聞こえてくる
この光景は、当たり前なのか？
「ふざけてんの!?」
そう言って辺りにある物をひたすら投げてくるお嬢様
「いっ…！」
物が俺に当たっても、手を止めることはなかった
「お、お嬢様の好きなお菓子ならここにありますよ？」
「うるさいわね！ちょっと！聞いてるの!?」
そこまで言うと長いため息をつき、Aさんがこちらにやって来た
だが、俺の横にいる人物が持っている物は食器…！
「ｯ!Aさん！」
俺の叫びも虚しく派手な音がし、Aさんの頬から血が落ちた
「ｯ!ちょっと！物は投げる物じゃないって習わなかった訳!?」
『ペトラ、大丈夫、ありがとう』
今にも突っかかりそうなペトラさん
それを見て、Aさんが静かに止めた
『…お嬢様、大変失礼しました
ですが、このスープとパンを出せと命じたのは団長です
調査兵団に訪れた以上、私たちと同じ食べ物を食べて頂くことになります
以前と変わりない事ですが、お忘れでしょうか？』
先程の出来事があったのにも関わらず、冷静に目の前の人物に頭を下げてるAさん
そこには、大人の余裕があるようにもみえる
「は？有り得ない！肉を持ってきなさいよ！」
『…すみませんが、お肉は私たち調査兵団にとって大変貴重な物でして、お嬢様方がいつも食べているy…』
「うるさい！」
再びｶﾞｼｬﾝｯ!という音が鳴り響き、部屋中の物が床に落ちていく
それを律儀に拾っていく兵長たちも尊敬するが、誰一人止めようとしないのも気になる
数分が経ち、疲れたのかお嬢様は物を投げるのを辞めた
「っ…もういいわ！」
そう言って勢いよく扉を閉めてどこかに行ってしまった
「ﾁｯ、ドアが壊れるだろうが…
おい、A、大丈夫か？」
『ん？あぁ、こんなん唾付けときゃ治るっしょ』
「…ちゃんと消毒しろ」
目の前にあった食器を拾いながらそう言う兵長
Aさん！
後で絆創膏貼ってあげますよ!!
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おぬ - イメ画むっちゃかわえぇ，，，作品も神、、、、むっちゃ面白いです！ (11月18日 22時) (
レス) @page2 id: 4b0e14d64e (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 今更なんですけどイメ画めっちゃ可愛いですね！！ (10月1日 22時) (レス) @page2 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
デンプン。(プロフ) - ああさん» 嬉しいコメントありがとうございます！ 既に3rdまで執筆しているので、よろしければそちらもお願いします！ (9月3日 21時) (レス) id: 3b740f393c (このIDを非表示/違反報告)
ああ - とても面白かったです。更新待ってます！ (9月3日 19時) (レス) id: d425432768 (このIDを非表示/違反報告)
デンプン。(プロフ) - メロさん» 嬉しいコメントありがとうございます！ 頑張りますね！ (2022年11月18日 18時) (レス) id: 21905b0a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デンプン。
| 作成日時：2022年11月2日 2時
