風が強く吹いている

RUNNING.7 ページ8

監督「どこで拾ってきた？」

『蔵原走。1年生です』

監督「蔵原…どこかで聞いたような気が…」

『彼相当速いから、記録会とかで聞いたことあるんじゃないですか？』

Aと監督が走について話しているがハイジは神妙な顔をしていた。

ハイジ「監督。これで10人です。」

監督「ふっ。負けたよ。お前の好きにせい。Aもう遅い、気をつけて帰りなさい」

『はーい！おやすみなさい』

監督は微笑みながら部屋に入っていった。



『やっと揃ったね…』

ハイジ「あぁ、やっとだ…」

『ふふっ。ハイジあんまり嬉しそうじゃないね？さっきまであんなに興奮してたのに』

ハイジ「ずっと待ち望んでいたからな。なんだか実感が湧かないよ」

ハイジの様子から、ずっと待ち望んでいた、それも理想の走りをする10人目の登場に興奮と困惑が見てとれた。

『私に出来ることがあったら言って。出来る限り協力するから』

そんなハイジに微笑みながら声をかけた

ハイジ「ありがとう。助かる」

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