目標15話 ページ15
チェルベッロの掛け声とともに、場が一気に緊張感と殺気に包まれた。
お互い無言の圧力をかけて、一歩も動こうとしない。
そんな中、相手のロドが頬に冷や汗が出てきていた。
ロド「....ッ」
貴「...ルールも時間制限もないんでしょ？君は何を焦っているの？」
そう問いかけながら、黒いリングに炎を灯そうとする。
ぎゅうっと短剣を握りしめる音がした。
それはロドが焦っているのを表す小さな音。
その小さな音ですら、彼女は聞き逃さない。
ロド「ッ夜のリングで何する気...ッ」
貴「何って、武器を出すのさ。
この夜のリングは『普通の』力じゃない。
4つの力が備わっているんだ。
例えば...『実体のない鎖』とかねッ」
その瞬間、彼女の周りから大量の死ぬ気の炎が現れる。
ツナのオレンジ色とは違い、黒く透き通る『夜の炎』。その炎は鎖となり、まるで蛇のように彼女の周りに浮いた。
リボ「あれが夜のリングに秘められた力の１つ。『実体のない鎖』だ。」
ツナ「えっ！？ふ、普通の鎖に見えるけど...」
リボ「確かに、見た目はただの鎖に見える。
...腐っても夜のリングから出てきた鎖だ。
俺達じゃ、想像もつかない力が秘められているはずだゾ」
鎖は夜の炎をまとい、ゆっくりと光り出す。
ロド「ッ何もさせないよ！！」
貴「...行くよ」
鎖は彼女の右手に集まり、なにかの形を作り出す。
ロドの周りには、彼女のリングから出てきた鎖が鋭い速さで前、後ろ、上から攻撃をしてくるが。
すんなり避け、ロドの目の前には日本人特有の黒い髪を長引かせる１人の少女。
ロド「終わりだッ！！！」
貴「....それは、どうかな」
ツナ「あ！！佐々木さんの周りに大きな黒い炎がッ!!」
ロド「ッ！！！まさかッ」
大きな黒い炎から現れたのは
長く、黒く、それでいて鋭い、死神が持つ鎌。
ストンッと彼女の両手にはまった長くでかい鎌は、薄らと黒い炎をまとっていた。
死神。その言葉が似合うだろうか。
だけど、彼女の顔は優しく、死神と呼ぶには相応しくない顔つきだった。
貴「一瞬、だからね。
これ、すごく重たいんだからさ、1発で終わらせるよ。」
ロド「ッ！！...リングは、僕が貰うッ！！」
お互いに、一気に走り出す。
そして。
ツナ「....え」
彼女の言った通り、一瞬でロドは倒れた。
ヴァリアー側も、ボンゴレ側も、皆が唖然としながら、優しい顔をした少女を見ていた。
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ピッチ(プロフ) - すっごく面白くて続きが気になります！無理しない程度でいいので、更新頑張ってください♪ (2018年3月27日 19時) (
レス) id: b68e41c2cb (このIDを非表示/違反報告)
黒猫♪♪(プロフ) - とっても面白いです！！！！続き楽しみにしてます！ (2018年3月25日 8時) (レス) id: 80ca512ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アツナ | 作成日時：2018年2月15日 5時
