BAR SNOWFALL

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さて、今日はどうするか。流石に1人では帰せないよな。夜に予定がないやつは....目黒だったっけ。





涼太「阿部、携帯借りるぞ。」






指紋認証だったから、指だけ押し当てて解除する。
検索から目黒の名前を見つけて電話を掛けた。
バレんなよ。あいつ勘が鋭いからな。





蓮【もしもし、阿部ちゃん？】



涼太「失礼致します。私BAR SNOWFALLの宮島と申します。目黒様の携帯でお間違い無いでしょうか。」



蓮【あ、はい。】



涼太「実は阿部様がお酒を飲みすぎてしまったみたいで寝てしまわれまして、携帯を貸していただくまでは起きられていたのでお電話させて頂きました。」



蓮【え？阿部ちゃんが？】



涼太「詳しいお話は個人情報なのでお伝え出来かねますが、凄くお疲れの様でした。すみませんがお迎えに来て頂くことは可能ですか？タクシーも考えたのですが芸能人様ですからおひとりで乗られるよりは誰かいらした方が安心かと思いまして。」



蓮【それはお気遣いありがとうございます。すぐ向かいますのでお店の住所お願い出来ますか？】



それからしばらくして目黒が到着した。



涼太「お待ちしておりました。
阿部様、目黒様がいらっしゃいました。」



蓮『阿部ちゃん、帰るよ？』



亮平『あれぇ、めめ？』



蓮『今日そのまま俺ん家ね。あとで話聞くから。』



亮平『ふふ、だぃじょうぶだよぉ〜？』



蓮『はぁ。まぁとりあえずはいっか。...ってあれ？』




あまり長居すると目黒にバレそうだったので、ドアの入口の所で止まった。後はあの男に任せれば阿部は大丈夫だろう。



阿部は、不安になるくらいどんどん先に進んでいく。でも今はわかる。俺達が正しい道に進む為に先駆者として率先して色んな事に挑戦しているんだと。
だから俺はその道を後ろから支えて行く。お前は失敗なんか恐れないで前だけ見て進め。これからは何があっても俺が全部受け止めてやるから。






阿部に捧げるカクテルはこれ、
ミドリミモザ






《ミドリミモザ(先駆者)》end

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