BAR SNOWFALL

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亮平『....今日、後輩の代わりに急遽クイズ番組に出る事になったんです。向かう時間に勉強していたんですけど着いてからすぐ本番で。全然回答出来なくて、コメントとかも全然いい事いえなかった。同じチームの人にも迷惑かけてしまって...。皆さん優しいから仕方ないって言って下さったんですけど、そんな事関係ない。

どんな状況化でも表に立つならば常に最高を出せなければいけないと思うんです。SnowManとして、ジャニーズの代表として。こんな無様な姿を晒してしまって何のために必死に休んでまで勉強していたのかって。自分が酷く醜くみえます。』


そう自傷気味に笑う阿部はなんだか消えてしまいそうで、凄く怖くなった。でも、同時に普段からSnowManをそしてジャニーズ事務所をも背負う覚悟で生きている阿部亮平という人間は勇ましくて格好良くも感じた。





涼太｢阿部様は、凄いですね。｣


亮平『...は？え、話、聞いてました？』


涼太｢はい。....阿部様、これはバーテンダーの独り言として聞き流して良いので、話をしてもいいですか？｣


そういうと、阿部は静かにうなづいた。
言うなら、今だ。



涼太｢阿部様はとてつもない覚悟でこの仕事をしているんだなと感じました。それは生半可な気持ちで出来ることではありません。でも、人間どれだけ頑張っても完璧にはなれないと私は思います。だからこそ人間は成長し続けられる。

...私は以前、自分の意地のせいで頑張ってる友人を応援出来ずにいて溝がありました。当時は後悔もありましたが和解した今ではあの出来事にも感謝しています。彼は今、仕事場において先駆者の位置にいます。彼がチームを引っ張って広めている。彼がこんなにも素晴らしい人間で、頑張ってきた事は何一つ間違いじゃなかったと痛感していますから。｣



亮平『え...？』



涼太｢阿部様は完璧でいるよりも、もっと先を目指してください。貴方が切り開いた道を支えてくれる人はたくさんいるはずですよ。たとえ失敗があっても貴方はそれすらも次への成長と捉えられる方だと私は思います。｣



亮平『...ありがとう、ございます。』


涼太｢いえ、これはあくまで独り言ですから。｣



亮平『なんとなく、皆が貴方と話す理由が、分かりました。やっぱり...なんだか安心するな...ふふ。』



さらにぽわぽわとした喋りになった数分後、阿部は寝てしまった。まぁよくもあれだけ飲めたもんだな。

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