［ヒプマイ］悪徳警官のヒモ［男主］

7話 ページ7

今日は珍しく入間サンが休みらしい。というわけで、俺の服を買ってくれるとのこと。


「入間サン、ちょっと外してもいい？」


二人で出かける中、俺は入間サンにそう声をかける。


入間サンは少し困惑しつつも了承してくれた。


俺はなるべく明るい声と表情をつくる準備をして、目的の人物に近づく。


と、わざとらしく本人にぶつかって転ぶ。
そこには疲れた表情の女性。


「あ、ごっ、ごめんなさい」


女性は子供の俺にすらわたわたと謝る。
その場を離れようとする女性の腕を掴み、俺は心底心配そうに言った。


「おねーさん、疲れて顔してる……」


その言葉を聴くと女性は一目を憚らず、ぼろぼろと涙を零した。


俺は無垢な振りして続ける。


「あっ、ごめんなさい。そ、そうですよね、俺みたいなガキにそんなこと言われたら……」


そこまで言って、チラリと女性を見る。女性はブンブンと横に首を振る。


「そ、そんなことっ、ないです」


震える声でそういう女性を俺は座れそうな場所へ連れて行く。


そこで、少し話を聞けば随分といろんなことを聞かせてくれた。




ちょろっ……



☆☆

作者です。

ここまで読んでくださった方々、まことにありがとうございます。

お知らせというか、隙間話なのですが私のほかの作品をここに貼らせていただきます。

[男性声優]僕はMr.ヒモ[男主]

[男性声優]多分この子はメンヘラ

よければ、こちらもご贔屓によろしくお願いします。

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