1話 ページ1
__変なガキに構わなければよかった。あんなことしなけりゃ、こんな気持ちにならずに済んだ
あーまずい。今日の食い扶持がない。
最近ヒモしてた女が今日になって突然結婚しようだとかぬかしだした
結婚とか……俺まだこーこーせーだし……
「重すぎんだろ」
そんなこんなで家を追い出され、再び一文無しだ。
助けてくれるっつったから付いて行っただけで、結婚とか聞いてないし。
ため息をつきつつ、フェンスに寄っかかる。
空は真っ暗で星がまばらに見える。綺麗なもんだな。
感傷に浸っていた俺の意識を遮る者がいた。黒スーツ姿にメガネ……何処かで見たような……
「君、家出?こんな時間に出ては駄目ですよ。名前は?」
張り付いた笑顔といかにも「君を心配しています」と言いたげな口調。
「だれ?」
率直な疑問を投げかけてしまった。失うモノは何も無いし、いいだろう。
「警官です。入間銃兎といいます」
敬語……。
敬ってはいないけど、まあカタチだけそんなとこか。
警官ねぇ……お忙しいことで。
俺が名前を言ったところで入間サンはどこかに電話をし始める。
が、すぐに後ろを向いて俺に言った。
「お前、今までどうやって生きてきた?」
どこか素が出てるような気がしないでも無い。
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咲夜(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年12月26日 22時) (レス) id: 92733d3471 (このIDを非表示/違反報告)
鰓呼吸 - tyokoさん» ありがとうございます!!まだ、ところどころ未定な部分もありますが、たのしんでいただけたら、幸いです! (2019年11月16日 23時) (レス) id: ec48264a34 (このIDを非表示/違反報告)
tyoko - これから2人の関係がどうなるのか気になります。続き楽しみにしてます (2019年11月16日 23時) (レス) id: 5c05b27ca9 (このIDを非表示/違反報告)
鰓呼吸 - シェエラさん» ありがとうございます!!男主のヒモってなんかめっちゃ好きです。はい。 (2019年11月16日 20時) (レス) id: ec48264a34 (このIDを非表示/違反報告)
シェエラ(プロフ) - ヒモ?シリーズ、楽しく読まさせていただいています。 (2019年11月16日 14時) (レス) id: 3961ec6426 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鰓呼吸 | 作成日時:2019年11月16日 1時