鬼が三十七匹 ページ38
「ん〜…ない…」
どうにか出る方法を探すが何も無い
今日はもう、寝ようかと諦めかけていると突然扉が開いた
嘘…ッもう虚が?!
慌てて扉の方を見るとそこに立っていたのは…
「!!骸!!!」
もう暫く会ってない骸だった
「久し振り!元気だった?!……じゃなくて、ど、どうしたの?!こんなところに…
虚にバレたら…」
そう聞くと骸が服を渡してきた
「え…こ、これは?」
「奈落の服
ここから出たいならそれに着替えて私についてきて」
そういう骸
で、でも…
「そんなことして虚にばれたら…骸殺されちゃう…」
そう心配するが骸は顔色一つ変えず、
「今は人の事を心配している場合じゃない」
「それに私はもう殺される覚悟」
「で、でも」
未だにためらっているが早くと骸に急かされる
「……駄目
確かに私はここから出たいけど骸の命は変えられない」
「……虚は1週間出張
それまでこの部屋には誰一人入ってこない
なら暫くは私だって生きてるし貴方も遠くに逃げられる」
まだ反論しようとするがやはり不毛な会話が続きそうなので渡された服に着替え、荷物も軽く纏める
「絶対。また会おうね」
外に出、骸と別れる間際にそういうと骸は私を少し見て、元来た道を戻って言ってしまった
さて、これからどうしようか
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2019年2月22日 21時