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鬼が十八匹 ページ19

え、待って、怖い、怖いよ



ゆっくりと銀時の方をみる



「ギャーギャーギャーギャー」



「やかましいんだよ
はつ情期かてめーら」



どうやら彼等の声で起きてしまったようだ



少し不機嫌そうに言葉を紡ぐ



「稽古なら寺子屋でやんな
学校のサボり方も習ってねェのか
ゆとりども」



「知らねェなら教えてやろうか」




「だっ誰だ貴様はァ!!」



銀時はその質問には答えず、相手の顔面に足をつき、そのまま倒した



「寝ろ」



「銀時…」



相手が可哀相…と思いながら苦笑いする



「侍がハンパやってんな
やる時は思いきりやる
サボる時は思いきりサボる
俺が付き合ってやるよ
みんなで一緒に寝ようぜ」



鼻をほじりながらそういう銀時に腹をたてたのか銀時に刃を向ける



「誰が寝るかァ!!
許さんぞ貴様!!」



と、その時



ゴッゴッゴッゴッゴッゴッ



斬りかかろうとする人達からそんな音がする



ドシャァァと一斉にみなが倒れる



倒れた人達の後ろに立っていたのは見覚えのあるひと



「しょ…、松陽…」



ゆっくり近付いてくる松陽に顔を青くする銀時



「…銀時
よくぞ言いました」



「そう侍たる者ハンパはいけない
多勢で少数をいじめるなどもっての(ほか)



そして銀時の目の前にたったとき



「ですが銀時
君達ハンパ者がサボりを覚えるなんて100年早い」



コツンと松陽が銀時に軽くげんこつするとドカァァと地面に埋まってしまった



「喧嘩両成敗です」



喧嘩...なの?あれ?



「さ、A、帰りますよ」



「お…降りれなっ…」



降りれないと訴えると松陽は手を広げ、



「受け止めますから。ほら。」



恐る恐る飛び降りると松陽は軽々と受け止める



どんな筋肉してるんだろう



松陽が銀時をずるずると引きずりながら出口へ向かう




「…君達も早く彼等を連れて学校へお帰んなさい」

「小さなお侍さん」

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2019年2月22日 21時

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