鬼が十四匹 ページ15
先生も寝始めた頃崖の上で俺達を探している奈落の姿が見える
__逃げきれない
いくら先生でも
俺やAを連れていたら
何より
『先生、A これは…』
『追手を足止めする為の罠です』
『決して殺すために使ってはいけませんよ』
『そんなことを教えるために君を弟子にしたんじゃない
大丈夫 君もAも私が護りますから』
誰も殺さないで
逃げ切るなんて
俺は先生の隣にある刀を見つめる
先生達が助かるには…これしか…
覚悟を決めて刀を取ると
「朧…?何処行くの?」
運悪く目を覚ましたAは俺が手にしているものを見ると顔を真っ青にした
恐らく俺がやろうとする事が分かったんだろう
「やめて」
そういい、Aは刀を俺から取る
「A」
「絶対だめ、あなたは死んじゃだめ」
「…人は死んじゃうんだよ
もう会えなくなっちゃうんだよ
みんなで生きるために逃げるのに
貴方がいなくなったら意味ないじゃない」
そういうと朧はつらそうに目をゆがめる
「……ごめんA」
それだけ言うとAを気絶させ先生の隣に、寝かせた
俺は行かなきゃダメなんだ
兄弟子として
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2019年2月22日 21時