俺の 。27 ページ28
よくよく考えてみればあの任務で私は傷一つ負わされていない 。つまりは"その程度の"鬼だったという事 。なのにしのぶは「不死川さんに愛でて貰えば治るんじゃないですか?」だの何だのかんだの...完全に面白がっていた 。しのぶの言葉を鵜呑みにするんじゃなかった 。
そして何より...あの日の夜 、不死川さんに言われた言葉がこびり付いて離れない 。
『ずっとお前の側にいる』
どういう流れでそう言われるに至ったのか 、経緯は全く覚えていない 。もしかすると全部夢だったのかもしれない 。
現実の出来事だったらいいのに 、なんて自分らしくない考えが浮かんで誤魔化す様に勢いよく団子に齧り付く 。
「っとに 、Aはみたらしが好きだなァ」
頰に手を伸ばし愛おしそうに目を細める不死川さん 。そのままゆっくり 、形の良い唇が吸い込まれる様に近づいて来る 。
長い舌が唇の端を這い 、葛餡を器用に舐め取る 。「甘ェ」と呟いたその声がとびきり甘ったるくて目の前がくらくらする 。
「...っ」
「ま...もっと甘ェモン知ってるけどなァ」
彼は 、肉食獣を想わせる鋭い瞳を愛おしそうに細めて今度はしっかりと重ね合わせた 。
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なお - え・・すご・・・・かっこよ (2022年8月28日 8時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - えっ・・・実弥さん・・・かっこ・・・よ・・・す・・・ぎ・・・る・・・(パタッ) (2021年12月1日 17時) (レス) @page4 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - あにゃもさん» コメントありがとうございます、最後まで読んで下さって嬉しいです…!(;;)今のところ次回作は未定ですがまた実弥さんのお話を書く機会がありましたらその時は是非よろしくお願い致します! (2021年6月18日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
あにゃも(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!読んでいてたくさんキュンキュンして、2人が幸せになれて本当によかったです!実弥の男らしさがよかったです!また次回の作品も楽しみにしています! (2021年6月17日 18時) (レス) id: ada6e08598 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - 勝天Runaさん» コメントありがとうございます!かっこいいと言って頂けて幸せです...!完結まで本当にあと少しなので頑張ります...! (2021年4月19日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マツリ | 作成日時:2019年11月30日 14時