俺 の モ ノ 。【不死川実弥】

俺の 。28 ページ29

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いつもと変わらない 、鴉につつかれて迎える朝 。障子の隙間から差し込む光に目を細めつつ 、のそのそと起き上がれば広がる景色がいつもと違う事に気が付く 。

あぁ...此処は 。



「不死川さんの家だ 、」



寝起きのモヤの掛かる頭で昨日の事を振り返る 。
久々の街散策 。外国の珍しいモノも沢山あり 、ゆっくり見て回っていたらあっという間に日が暮れて 。不死川さんに「危ないから泊まってけ」と半ば強引に手を取られて風柱邸で夜を過ごしたのだ 。

布団は一組しかなかった 。婚前の男女が同じ布団で寝るなんて...と最初は少し抵抗心があったけれど不死川さんの腕の中は温かくて安心感があって...久しぶりによく眠れた気がする 。すんすんと鼻を鳴らせば寝巻きから嗅ぎ慣れた雄の匂いがして 、抱き締められているみたいで胸の奥が苦しくなった 。



「...っ 、早く着替えないと」



不死川さんはもう任務に出たんだろう 。まだ任務まで時間もあるし 、掃除洗濯位してから帰ろうかな 。
寝巻きの帯を解き脱ぎ始めたその時 、襖が躊躇いがちに開かれた 。



「...え 、」

「〜ッ？！」



其処にいたのは不死川さんそっくりの 、体格のいい男の子だった 。



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