俺の 。15 ページ16
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「ちゅ 、はぁ...ッん 、...」
ドロドロした甘い声が 、いやらしい水音が 。薄暗い二人きりの屋敷に響き渡る 。
彼の屋敷に着くなり玄関で唇を奪われ 、身体を壁に押し付けられてこのザマだ 。段々と深くなっていく接吻に腰が抜け 、ずるずると壁伝いに落ちてゆく 。
紅く熟れた頰も蕩けた瞳も全部 、全部不死川さんとの接吻の所為だというのに 。当の本人は息一つ乱す事なくひたすらに口内を蹂躙し続ける 。
「...A」
「っ 、」
「何処までも可愛いなァ...テメェは」
銀糸が名残惜しげに私と彼の唇を繋ぎ 、ぷっつりと切れる 。
足腰の立たなくなった私は彼の膝に支えられ 、どうにか崩れ落ちずに済んでいる 、そんな状態 。
私を床に座らせると不死川さんは何か思い出した様にのそのそ立ち上がる 。
そして「退院祝いだァ」と一言__無愛想に突き出された包みには見覚えがあった 。
「これ...有名な甘味処の...」
「あァ 。好きなんだろォみたらし団子」
「ありがとうございます...!珍しい事もあるんですね 、この間冨岡さんからも同じ店のみたらし団子を頂いたんですよ」
この時 、私は不死川さんの
「もしかして私がみたらし団子が好きだって冨岡さんから聞きました?」
「...」
「恥ずかしいから秘密にしておきたかったんですけど...冨岡さんてば 、ふふ」
「...んな訳ねェだろうがァ 、!」
...気付けば良かった 。二人の仲の悪さからしてそんな事 、天地がひっくり返ってもあるはずがないのに 。
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なお - え・・すご・・・・かっこよ (2022年8月28日 8時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - えっ・・・実弥さん・・・かっこ・・・よ・・・す・・・ぎ・・・る・・・(パタッ) (2021年12月1日 17時) (レス) @page4 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - あにゃもさん» コメントありがとうございます、最後まで読んで下さって嬉しいです…!(;;)今のところ次回作は未定ですがまた実弥さんのお話を書く機会がありましたらその時は是非よろしくお願い致します! (2021年6月18日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
あにゃも(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!読んでいてたくさんキュンキュンして、2人が幸せになれて本当によかったです!実弥の男らしさがよかったです!また次回の作品も楽しみにしています! (2021年6月17日 18時) (レス) id: ada6e08598 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - 勝天Runaさん» コメントありがとうございます!かっこいいと言って頂けて幸せです...!完結まで本当にあと少しなので頑張ります...! (2021年4月19日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マツリ | 作成日時:2019年11月30日 14時