俺の 。16 ページ17
刹那 、ぐらりと反転する視界 。手首を床に押し付けられ 、機嫌を損ねたであろう不死川さんの身体が私に覆い被さる 。
「...ぇ」
いや待って 、どうしてそうなるの 。まさか冨岡さんに嫉妬した訳じゃあるまいし 。
彼の突然の行動に脳内を疑問符で埋め尽くしていると着物の中に容赦なく手を突っ込まれた 。
「だ 、だめ...!そういうコトをしていいのは恋仲だけでしょう...ッ!」
「なら良いじゃねぇかよォ」
「恋仲の意味分かります?互いに愛し合ってる間柄を指すんですよ 。私達の間には愛なんて微塵も...」
「るせェ」
言い掛けた言葉はまたしても不死川さんの唇によって封じられてしまう 。
「...俺はテメェのこと...して......」
何だろう 、声が小さくて上手く聞き取れなかった 。
油断していると太腿にひやりとした感触 。恥ずかしくて言い表し難い所をゆっくりと愛撫され 、自分でも驚く程甘い吐息が漏れる 。
「あ...の 、不死川さ...ッ」
「...」
彼は口を開かない 。隊服がはだけて露わになった素肌が擦れ合う 。
どうしよう...逃げられない 。目が 、本気だ 。
このままじゃ本当に...
「...ッてェ!」
屋敷に響く乾いた音 。
見事に咲いた季節外れの紅葉を見て 、またしても失態を犯 してしまった事に気が付いた 。
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なお - え・・すご・・・・かっこよ (2022年8月28日 8時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - えっ・・・実弥さん・・・かっこ・・・よ・・・す・・・ぎ・・・る・・・(パタッ) (2021年12月1日 17時) (レス) @page4 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - あにゃもさん» コメントありがとうございます、最後まで読んで下さって嬉しいです…!(;;)今のところ次回作は未定ですがまた実弥さんのお話を書く機会がありましたらその時は是非よろしくお願い致します! (2021年6月18日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
あにゃも(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!読んでいてたくさんキュンキュンして、2人が幸せになれて本当によかったです!実弥の男らしさがよかったです!また次回の作品も楽しみにしています! (2021年6月17日 18時) (レス) id: ada6e08598 (このIDを非表示/違反報告)
マツリ(プロフ) - 勝天Runaさん» コメントありがとうございます!かっこいいと言って頂けて幸せです...!完結まで本当にあと少しなので頑張ります...! (2021年4月19日 6時) (レス) id: 153e8c8a98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マツリ | 作成日時:2019年11月30日 14時