小さいお話（短編集）

ふたりぼっち（ジュンコ） ページ14

兄上、伊賀崎孫兵に天女、という恋仲ができました。





天女さんは笑顔が素敵で色んな子に想われています。優しいし、綺麗だし、私にもいつも優しくしてくれます。私も尊敬してます。




でもね、兄上。寂しがってるよ。ジュンコちゃん。





ある日のことだった。付き合って１ヶ月くらいたった日だっただろうか。兄上はいつもいつも天女さんのお話ばっかり。前はいつもジュンコジュンコだったのにね。また珍しくジュンコが逃げたしたので一緒に探してくれ、ということで校庭をうろついていた。


「あ、！ジュンコちゃん！」


見つけたジュンコちゃんはとても元気がなかった。私を見つけたとき少し嬉しかったのか目があったけどやはりしょぼんとしている。

「、、、兄上じゃなくて私で、良かったらお散歩しない？」

ジュンコちゃんは大人しくゆっくり巻きついた。

行こうかとトコトコ歩くけどやっぱり元気がなかった。


｢きゃーーーーー！！！｣」

叫び声と共に人たちのざわめきが聞こえた。ちょっと怖いので首元の近くにジュンコちゃんに来て貰ってそっと悲鳴の方に行くと、私の予想通り兄上と天女さんがいた。

それも、いわゆる姫抱きという状態で。それを助けようとしていた上級生たちがぽかんと口を開けていた。

「あぁ、天女さん、真っ赤な顔も愛おしい」

「えっは？！いやちょっとぉー？！」

私はもはやちょっとだけ呆れていたけどジュンコちゃんは、話が分からなくてもとても、とても


悲しい顔をしていた。



そっか そうだよね。



夕方になったので縁側で左門くんにもらった桜餅を頬張りながら元気のないジュンコちゃんを見つめる。兄上って酷いよ。


あんなに大好きだったのに


あんなに優しくしてたのに



あの人がきただけで
















こんなにも簡単に捨てちゃうんだね。






どうも！作者のまめのなかです！今回は、天女の裏切り、という目線ではなく、ジュンコちゃんを純粋に愛していた孫兵と、ジュンコちゃんの関係を書きました。よく夢小説である愛されは、過激な行動をする孫兵が多いんですけど、やっぱり孫兵はジュンコが1番なんだろうなぁって中々ストーリーを甘々にできません、、。あとあんまりまだ天女(？)について詳しくは理解できてなくて、、私の夢小説の夢主様はジュンコちゃんも愛おしく扱う優しい夢主様を御提供しています！


結論は、、見た目だけで愛される意味、、(？)

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