マネージャーの仕事7(角名) ページ18
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『…』
ピタッと動きを止めたAは
角名が怒っているのでは…と背中に冷や汗をかく。
「違うから」
気づけば隣にいた角名。
ちなみに彼は幼馴染の二人より
二センチ身長が高い。
「告られて、断ってたとこ」
『あっ…そー…なんや。ごめん』
「いいよ別に。それより何かしにきたんじゃ無かったの?」
『侑がサロンパス手にかけてきて洗いにきてんけど、タオル忘れてん』
角名はそれで体育館が騒がしかったんだなと納得。それにしても侑は幼馴染とはいえろくでもないことをする。
「使う?」
Aは本当に苦労するなと思いながら
角名は左手に持っていたタオルをAに差し出す。
「汗拭いてないから」
『べつに汗拭いたやつでもええけどね。ごめん、ありがとう』
素直に角名のタオルを受け取って、水道で手を洗うA。一年生のマネージャーは既にいない。
角名はAを見下ろして「じゃあ今度から汗拭いたやつ渡そうかな」と悪戯な笑みを浮かべる。
『ほな、綺麗なタオルと交換したげる』
____________そう言って笑う。
あまりいないタイプ。
少なくともうちの学校には
ほぼいないと言っていい。
最初は人見知りだったけど慣れてみれば面白いし、話しやすいし、賢いし、なにより心地いい。
侑や治が引っ付き回るのもわかる
「Aって変わってるよね。」
あ、良い意味でねとすぐに付け加える。
Aなら勘違いしかねない。というか変わってると言われて良い意味で捉えるのは自意識過剰な人間か、本当に変わっている人か宮侑くらいなもの。
『そう…?…にしても倫太郎もようモテるなぁ』
「Aの幼馴染には負けるけどね。ていうかAもモテるじゃん。なんで断るの?欲しいわけじゃないのはわかるけど」
『うーん。なんか…って感じやし。倫太郎は?』
「それ分かるかも。けど俺、意外と理想高いからさ。まあそんなこと言える人間でもないんだけど」
『倫太郎は言える人間やろっ。だって優しいし、男前やし、背高いし!』
口角を上げて笑うAに
角名は釣られて笑う。嬉しいし、内心照れる。
「背高いだけだよ」
ホント、困る。
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余談
「思ったんだけどさ、もし双子のどっちかに告られたらどうすんの?」
『絶対ない!』
「そうかな(…いや、あると思うよ)」
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湯たんぽ - ほのぼのと自分のペースでがんばって下さい!ファイト(^○^) (2017年12月8日 17時) (レス) id: e17635b3c6 (このIDを非表示/違反報告)
オボエル(プロフ) - 湯たんぽさん» ありがとうございます^ - ^! (2017年11月6日 13時) (レス) id: 39e3fe5643 (このIDを非表示/違反報告)
オボエル(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます^^新作も是非^^ (2017年11月6日 13時) (レス) id: 39e3fe5643 (このIDを非表示/違反報告)
湯たんぽ - この作品大好きです!応援してます⊂((・⊥・))⊃ (2017年11月6日 0時) (レス) id: e17635b3c6 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - すごくほのぼのしてて可愛らしい作品ですね!宮兄弟大好きなのでこの作品に出会えて嬉しいです! (2017年10月26日 0時) (レス) id: 6d239d888e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オボエル(風間さんα) | 作成日時:2017年10月8日 18時