学校中が敵になった話【PART１】 ページ25
私が2chで好きなスレを小説で書いていこうと思います！(少し変えている所もあります。)とうとうY学園に関係ないネタを出してしまった・・・
俺が小5の時、福島から引っ越してきた時のことだ。当時、俺は友達と離れ離れになって心底へこんでいた。
転校初日、先生に促されて挨拶をした時に、質問の時間があった。
すると、クラスの男子の一人は俺にこう聞いた。
男子｢何で福島から出てきたんですかー？｣
何で出てきたのって言われてもって感じで、俺がどもっていると、クラスの数人がニヤニヤし始めた。
俺はもう泣きそうだった。
コイツらとは絶対仲良く出来ない。
そう思った。
泣きそうな俺に気付いたのか、先生は苦笑いしながらこう言った。
先生｢そういう質問はダメよ。｣
男子｢何でダメなんですかー？｣
彼奴はそう言い返した。
先生｢たけし君は震災の影響で住んでた場所から離れなきゃいけなくなってるのよ。可哀想でしょ？｣
先生はそう言った。
はっきり言うと、可哀想と言われるのが一番辛かった。
卒業するまで、このクラスに居ることになると思うと、吐き気がした。
挨拶も済んで授業も終わった時に、男子数名が俺の方にやって来てこう言った。
男子｢お前ん家、津波で流されたんだろ？｣
たけし｢違うよ、放射能の影響でここに引っ越しただけ。｣
次の日から、俺はクラスで放射能と呼ばれるようになった。
先生も、それを聞いていた筈なのに何も触れなかった。
あぁ、終わった。
俺はそう思った。
学校では、一言も喋らなくなった。
泣いたら、余計面白がられると思っていたから、表情も一切崩さなかった。
俺は、昔から野球をやっていて、運動神経には自信があったから、嫌がらせが酷くなったら、ボコボコにしてやろう、と思っていた。
そして、頭の中では、俺を放射能と呼ぶ奴の顔面をぶん殴ってる妄想ばかりしていた。
ある時、事件が起きた。
俺は、給食当番でスープを注いでいた。
すると、クラスの全員がスープを残したのだ。
｢放射能が入れたスープを飲んだら病気になる。｣
誰かがそう言っていた。だから、皆が残したんだと思う。
しかし、その時、学校では、給食を残さず食べようという運動があった。
男子｢お前が全部飲め。｣
そう言われた。
だが、先生が止めに入ってくれた。
先生｢自分のは自分で飲みなさい！｣
そう言われ、皆渋々飲み始めた。
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